SHARE:

ブラジル当局、Discordにライブ配信機能の停止命じる

Discordは期限内に命令に従ったことを証明する必要があり、違反した場合には1件につき最大5000万レアル(約15.4億円)の罰金が科される可能性がある。
Discord(ディスコード)のロゴ(Getty Images)

ブラジルの国家データ保護局(ANPD)は12日、米国発のコミュニケーションプラットフォーム「Discord(ディスコード)」に対し、ライブ配信機能を3営業日以内に停止するよう命じた。子どもや10代の利用者が暴力や自傷行為、自殺を助長する有害なコンテンツにさらされることを防ぐ対策が不十分だと判断したためだ。

Discordは期限内に命令に従ったことを証明する必要があり、違反した場合には1件につき最大5000万レアル(約15.4億円)の罰金が科される可能性がある。

ANPDはDiscordが未成年者を有害なコンテンツから十分に保護していないことを問題視している。特にライブ配信は利用者がリアルタイムで映像や音声を発信できるため、問題のある内容が拡散しやすく、運営側による監視や対応が追いつきにくい。ANPDはサービスの利便性だけでなく、未成年者の安全を優先する必要があるとの立場を示した。

今回の命令に対し、Discord側には不服申し立ての機会も残されている。会社は10営業日以内にANPDの決定に異議を申し立てることができ、その後もANPDの委員会に再審査を求めることが可能だ。ライブ配信機能をめぐる規制が直ちに恒久化するわけではなく、今後の手続きによって対応が変わる可能性がある。

今回の措置は、SNSやオンラインコミュニティを運営する企業に対し、未成年者の保護をより厳格に求めるブラジル当局の姿勢を示すものとなった。オンライン上では暴力や自傷、自殺に関する有害な情報が若年層に届くことへの懸念が各国で強まっている。

Discordにとっては、ブラジル市場でサービスを維持するためにも、年齢確認やコンテンツ監視などの安全対策をどこまで強化できるかが焦点となる。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします