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FBIの警告を施設が無視か、米サンディエゴ・モスク銃撃事件で遺族が提訴

バスケス容疑者を巡っては、今回の事件以前から危険な兆候が確認されていた。
2026年5月18日/米カリフォルニア州サンディエゴ、銃撃事件が発生したイスラミック・センター・オブ・サンディエゴ(AP通信)

2026年5月にカリフォルニア州サンディエゴのイスラム教施設で発生した銃撃事件を巡り、実行犯の1人の両親が、息子が重大な兆候を示していたにもかかわらず、入所していた精神医療施設が適切な対応を取らなかったとして訴えを起こした。訴状は8月31日にサンディエゴの裁判所に提出された。

訴えの対象となったのは、18歳のケイレブ・バスケス(Caleb Liam Vazquez)容疑者が治療を受けていた施設だ。バスケス容疑者はうつ状態や精神病性の症状などを抱えていたとされ、事件前には施設で生活していた。

両親によると、5月14日にFBI(連邦捜査局)から連絡があり、息子がダークウェブ上で学校銃撃事件に関する懸念すべき発言をしているとの警告を受けたという。母親は直ちに施設へ連絡し、翌日には担当セラピストやプログラム責任者にも情報を伝えたと訴えている。

しかし、事件前夜の5月17日、バスケス容疑者は施設から姿を消した。監視カメラには午後8時ごろ施設を出る姿が記録されており、施設側が両親に本人の行方が分からないと伝えたのは翌18日、事件当日の朝だった。両親は息子を捜していたが、その後、バスケス容疑者と17歳のケイン・クラーク(Cane Clark)容疑者がモスクを襲撃し、3人を殺害した後、2人とも自殺した。

バスケス容疑者を巡っては、今回の事件以前から危険な兆候が確認されていた。2025年にはナチスや過去の銃撃犯を称賛するなどの行動が問題視され、警察が父親の銃26丁を一時的に押収していた。また、2026年1月には学校銃撃を行いたいと話したとして入院していたことも明らかになっている。

一方、施設側は訴えの内容を否定し、事件について責任を負うのはバスケス容疑者と共犯者だと主張している。

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