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フロリダ州で「デング熱」流行続く、米本土で数十年ぶりの規模に

デング熱はウイルスを持つネッタイシマカなどに刺されることで感染する。
デングウイルスを媒介する蚊(AP通信)

米南東部フロリダ州で蚊が媒介する感染症「デング熱」の流行が拡大している。AP通信によると、2026年に州内で確認された感染者は250人を超え、米本土では1940年代以降で最大規模となっている。感染の大半はタンパを含むヒルズボロ郡で確認されている。

デング熱はウイルスを持つネッタイシマカなどに刺されることで感染する。発熱や頭痛、強い筋肉痛・関節痛など、インフルエンザに似た症状が出るほか、重症化すると出血やショックを起こし、死亡する場合もある。米国ではタンパ在住の高齢女性が9月初めに死亡した。

フロリダ州では2023年にも約200件のデング感染が報告され、これまでの最多記録となっていた。今回の流行はすでにそれを上回っている。デング熱はこれまで米本土では海外渡航者による感染が中心だったが、2009~10年にはフロリダ州キーウェストで、1945年以来となるテキサス・メキシコ国境地域以外での国内感染が確認された。

流行拡大の背景には、人の移動に加え、蚊が生息しやすい気候条件があると専門家は指摘する。フロリダ州は米領プエルトリコなど感染地域との往来が多く、海外や域外から持ち込まれたウイルスが、現地の蚊を介して広がる可能性がある。気候変動によって媒介蚊の生息域が拡大すれば、今後こうした国内流行が増える可能性も指摘されている。

現地では自治体が緊急対応を取り、蚊の駆除や発生源となる水たまりの除去を進めている。住民にはディート(DEET)など環境保護庁(EPA)登録の虫よけ剤を使用し、長袖・長ズボンを着用すること、蚊が活動しやすい時間帯には屋内にいることなどが呼びかけられている。

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