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スペイン・バレアレス諸島沖で移民船が行方不明に、17人死亡

当局は周辺海域で捜索活動を実施するとともに、船の出発地点や航路について調査を進めている。
スペイン、バレアレス諸島マヨルカ島(Getty Images)

スペイン・バレアレス諸島沖で北アフリカから地中海を渡っていた移民船が15日間にわたり漂流し、17人が死亡したとみられることが分かった。スペイン当局は4日、生存者2人の証言を基に行方不明者の捜索を続けているが、死亡した可能性が高いとの見通しを示した。

救助されたのは北アフリカ出身の男性2人で、マヨルカ島南西約13カイリの海上で発見された。2人は深刻な脱水症状と栄養失調に陥り、病院に搬送された。2人によると、この船には19人が乗っていたが、長期間にわたる漂流で食料や飲料水が尽き、17人全員が死亡したとみられる。遺体は航行中に海に流さざるを得なかったと証言している。

当局は周辺海域で捜索活動を実施するとともに、船の出発地点や航路について調査を進めている。イビサ島沖では同日、北アフリカから到着した別の小型船が発見され、15人の移民が保護された。

スペインでは近年、地中海を経由してバレアレス諸島を目指す移民が増加しており、遭難事故が後を絶たない。

背景には、北アフリカ諸国の経済的困窮や政治的不安定に加え、人身売買組織による密航のあっせんがある。より厳しい国境管理を避けるため、小型船で長距離航海に挑むケースが増え、十分な燃料や食料を積まないまま出航する例も少なくない。このため、地中海や大西洋を渡るルートは世界で最も危険な移民経路の一つとなり、多くの犠牲者を出している。

スペインでは先月末、北アフリカのスペイン領セウタでも数万人規模の移民流入が発生し、70人以上が死亡するなど、移民問題への対応が大きな課題となっている。今回の事故は欧州を目指す移民が命を懸けた危険な航海を余儀なくされている現状を改めて浮き彫りにした。

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