スペイン領セウタに移民大量流入、首長が中央政府に支援要請「非常事態だ」
セウタはモロッコと国境を接するスペイン領であり、欧州連合(EU)のアフリカ玄関口の一つとなっている。
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北アフリカに位置するスペイン領セウタで、この1週間に約1500人の移民が流入し、自治政府のビバス(Juan Jesús Vivas)首相は30日、「非常事態」とも言える状況に直面しているとして、中央政府に緊急支援を求めた。急増する移民の受け入れ能力が限界に達しつつあり、とりわけ未成年者の保護施設が深刻な過密状態となっていることから、政府に迅速な対応を要請している。
セウタはモロッコと国境を接するスペイン領であり、欧州連合(EU)のアフリカ玄関口の一つとなっている。今回到着した移民の多くはモロッコ沿岸から泳いで国境を越えたり、小型ボートを利用したりしてセウタへ渡ったとされる。特に保護者を伴わない未成年者の割合が高く、自治政府によると、保護施設の収容人数を大幅に超える状態が続いている。
ビバス氏は現地の行政や福祉機関だけでは対応しきれない状況だと強調し、中央政府が未成年移民をスペイン本土の各自治州へ移送する仕組みを早急に進めるよう求めた。また、受け入れ施設の拡充や財政支援に加え、国境管理の強化についても支援が必要だとの認識を示した。
セウタとメリリャの両都市はアフリカ大陸のスペイン領として長年にわたり移民問題の最前線となってきた。中東やサハラ以南のアフリカ諸国から欧州を目指す人々にとって重要な通過地点となっており、経済的困窮や紛争、不安定な政治情勢を背景に移民流入が繰り返されている。2021年には数千人規模の移民が短期間にセウタへ押し寄せ、スペインとモロッコの外交問題に発展した。
欧州では近年、地中海や北アフリカ経由の移民流入が増加傾向にあり、各国で受け入れ体制や国境管理を巡る議論が続いている。スペイン政府はEUやモロッコとの協力を通じて移民対策を進めているものの、セウタで今回のような急激な流入が発生したことで、現場の対応能力の限界が浮き彫りとなった。
今後は未成年移民の保護と人道的支援を確保しながら、中央政府と自治体、EUが連携した持続的な対応策を構築できるかが課題となる。
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