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モロッコからスペイン領セウタに泳いで入国する移民急増、数日で1500人超

セウタは北アフリカのモロッコ沿岸に位置するスペインの飛び地で、欧州連合(EU)の対アフリカ陸上国境の一つとして知られる。
2024年9月16日/モロッコ、スペイン領セウタの国境付近、スペインへの亡命を目指す移民たち(Getty Images/AFP通信)

スペイン領セウタでモロッコから泳いで入国しようとする移民が急増し、地元当局が対応に追われている。スペイン政府やセウタ自治政府によると、この数日で海路から到着した移民が1500人を超え、その多くが未成年者で、受け入れ施設は収容能力を大幅に超える状態となっている。自治政府の報道官はX(旧ツイッター)への投稿で、「前例のない事態だ」として中央政府に支援を要請し、移民対応が限界に達しているとの認識を示した。

セウタは北アフリカのモロッコ沿岸に位置するスペインの飛び地で、欧州連合(EU)の対アフリカ陸上国境の一つとして知られる。欧州を目指す移民にとって重要な玄関口となっており、これまでもフェンスを乗り越えたり、海を泳いだりして入域を試みるケースが繰り返されてきた。夏場は海況が比較的穏やかになるため渡航の試みが増える傾向にあるが、今回の規模は例年を大きく上回るという。

到着した移民の多くはモロッコ人で、モロッコ国内に滞在していたアルジェリア人も含まれている。スペイン当局は急増の背景について、明確な理由は分かっていないとしているが、一部ではスペインとアルジェリアの最近の外交的な動きや、スペイン最高裁が海上で拘束した移民を即時送還する措置を制限する判断を示したことが影響した可能性も指摘されている。ただし、移民支援団体は、こうした司法判断が実際の移民の行動に大きな影響を与えたとは考えにくいとの見方を示している。

スペイン当局は沿岸警備隊や海上救助機関、赤十字などと連携し、海上で移民を救助しながら上陸後の保護や身元確認を進めている。しかし、未成年者向け施設を含めた受け入れ体制は飽和状態となり、多くの移民が屋外で過ごさざるを得ない状況が続いている。セウタ自治政府は、ほかの自治州への移送などを含めた中央政府の支援策が不可欠だと訴えている。

一方、内務相は29日、モロッコ当局が不法移民対策で協力を続けていることを評価した上で、今回の流入について、「極めて異例の規模」と述べた。

セウタは同じく北アフリカに位置するスペイン領メリリャとともに、長年にわたり欧州への移住を目指す人々が集まる地域となっており、経済格差や地域情勢を背景とする移民問題の難しさを浮き彫りにしている。

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