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メキシコ、国境越え銃撃の証拠を米国に要求、米大使発言受け緊張高まる

メキシコの国家警備隊、陸軍、海軍はいずれも、メキシコ領内から米国側への発砲を確認していないという。
メキシコのシェインバウム大統領(Bloomberg)

メキシコのシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は5日、メキシコ側から米国領内に向けて銃撃が行われ、米沿岸警備隊員が狙われたとの米国の主張について、米当局に証拠の提出を求めたと明らかにした。メキシコの国家警備隊、陸軍、海軍はいずれも、メキシコ領内から米国側への発砲を確認していないという。

発端となったのは、米国のジョンソン(Ronald Johnson)駐メキシコ大使の発言だ。ジョンソン氏は4日、北東部タマウリパス州と米テキサス州の国境付近で「米沿岸警備隊員に向けて銃撃があった」とX(旧ツイッター)に投稿した。具体的な発砲地点や攻撃の状況については明らかになっていない。

これに対しシェインバウム氏は定例会見で、「米当局に証拠の提出を求めた」と説明した。メキシコは米国から通報を受けた後、被害を未然に防ぐため、米当局との間で「ミラー作戦」と呼ばれる国境警備活動を行うことを提案し、すでに実施したとしている。

今回の問題は、メキシコが国境警備の強化を進める中で浮上した。シェインバウム政権は4日、タマウリパス州の国境地帯に陸軍と国家警備隊の計500人を投入し、ヘリコプターやドローン、対ドローン装備などを配備する共同警備計画を発表した。

米国とメキシコは麻薬密輸や国境を越えた犯罪への対策で安全保障協力を深めている。一方、シェインバウム氏はこれまで米軍によるメキシコ国内での介入を繰り返し拒否しており、今回の銃撃疑惑についても、事実関係の確認を重視する姿勢を示している。

銃撃の証拠が示されるかどうかが、両国間の今後の協力に影響する可能性がある。

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