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ブラジル大統領選、ルラ氏とフラビオ氏が決選投票へ 接戦受け双方が支持拡大を模索

ルラ氏は80歳で、4期目となる非連続の大統領職を目指している。第1回投票では事前の情勢から想定していたほどの差をつけられず、陣営は選挙戦略の見直しを迫られている。
ブラジルのルラ大統領(右)とフラビオ・ボルソナロ上院議員(AP通信)

ブラジル大統領選は10月4日の第1回投票で過半数を獲得する候補が出ず、現職の左派ルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領と右派のフラビオ・ボルソナロ(Flávio Bolsonaro)上院議員が決選投票に進むことになった。得票率はボルソナロ氏が47%、ルラ氏が45%、約220万票差の接戦となった。決選投票は10月25日に行われる。

ルラ氏は80歳で、4期目となる非連続の大統領職を目指している。第1回投票では事前の情勢から想定していたほどの差をつけられず、陣営は選挙戦略の見直しを迫られている。

与党・労働者党(PT)のシルバ(Edinho Silva)党首は5日、ルラ氏が選挙責任者らと協議し、メッセージの伝え方を見直すとともに、州ごとの得票率を分析し、重要州への選挙資源の再配分を進める方針を示したと明らかにした。第1回投票では両候補ともテレビ討論会を避けており、決選投票では討論が争点になる可能性がある。

一方、45歳のフラビオ氏は、2022選挙でルラ氏に敗れたボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領の長男である。父親が出馬できない中で保守派の後継者として支持を集め、トランプ米政権との関係も強めている。

フラビオ氏が所属する自由党は今回の議会選挙でも勢力を拡大し、上院で3分の1を超える議席を得た。フラビオ氏は関係議員や政党、地方の有力者らとの協議を進め、決選投票に向けて支持基盤の拡大を図る。

今回の選挙では、現職への不満や政治的な右傾化に加え、生活費や治安への懸念が有権者の判断に影響している。ルラ政権は物価上昇や治安問題を巡って支持率が低下した時期があり、フラビオ氏は犯罪対策の強化を前面に掲げている。

ただし、フラビオ氏も政治資金を巡る疑惑を抱えている。ダニエル・ボルカロ(Daniel Vorcaro)被告から父親に関する映画制作費として数百万ドルを受け取ったことを認めているが、不正行為は否定している。

さらに第1回投票では棄権率が21.08%と28年ぶりの高水準となり、約3340万人が投票しなかった。両候補にとって、他候補への投票者と棄権した有権者をどこまで取り込めるかが決選投票の焦点となる。

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