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イエメン・フーシ派、紅海のサウジタンカーにミサイル発射

フーシ派の報道官は声明で、標的となった船舶はサウジ向けの石油輸送に従事していたと説明し、同組織が最近宣言した「サウジの港湾に向かう船舶の封鎖」を実行したものだと強調した。
2024年1月27日/イエメン沖のアデン湾、フーシ派のミサイル攻撃を受けたタンカー(ABCニュース)

イエメンの親イラン武装組織フーシ派は28日、紅海を航行していたサウジアラビアの原油タンカーに向けて弾道ミサイルを発射したと発表した。フーシ派は攻撃によりタンカーの航行を阻止し、引き返させたと主張しており、紅海の海上輸送を巡る緊張が一段と高まっている。サウジ側はコメントを出していない。

フーシ派の報道官は声明で、標的となった船舶はサウジ向けの石油輸送に従事していたと説明し、同組織が最近宣言した「サウジの港湾に向かう船舶の封鎖」を実行したものだと強調した。フーシ派は紅海やバブ・エル・マンデブ海峡を通過する船舶への攻撃を継続する姿勢を示しており、海上交通への圧力を強めている。

ロイター通信によると、フーシ派のミサイル攻撃があったとされる海域で爆発音が確認されたものの、タンカーが被弾したかどうかは分かっていない。ただ、フーシ派による攻撃が相次いでいることを受け、海運各社の間で慎重な対応が広がっている。実際に一部の船舶は航路変更を余儀なくされるなど、物流への影響も懸念されている。

今回の攻撃は中東情勢の緊迫化を背景に発生した。フーシ派は近年、イランとの連携を強めながら紅海やアデン湾で商船などへの攻撃を繰り返し、最近ではサウジ関連の石油輸送を標的とする姿勢を鮮明にしている。これにより、世界有数の海上輸送路である紅海の安全確保が国際的な課題となっている。

一方、中国はサウジ産原油の安定調達を維持するため、フーシ派との直接協議を進め、同国向けタンカーの安全な航行確保を模索しているとみられる。

複数のタンカーがフーシ派の許可を得て紅海を通航したとされるが、依然として多くの船舶が航行リスクを警戒している。

紅海とホルムズ海峡は世界のエネルギー輸送の要衝であり、攻撃の長期化は原油供給や国際物流、市場価格に影響を及ぼす可能性が高い。

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