ソマリア沖で海賊に乗っ取られたトルコ船を解放、トルコ・ソマリア両軍が共同作戦
今回の事件は、いったん沈静化していたソマリア沖の海賊活動が再び活発化しているとの懸念を強めるものとなった。
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ソマリア沖で海賊に乗っ取られていたトルコ船「MV LUTUF」が、トルコとソマリアの部隊による共同作戦によって解放された。ソマリア国防省が29日、明らかにした。この船は8月17日、ソマリア北東部プントランド自治区の沖合で海賊に乗っ取られていた。今回の事件は、いったん沈静化していたソマリア沖の海賊活動が再び活発化しているとの懸念を強めるものとなった。
MV LUTUFはトルコ関連の船舶、カメルーン船籍として運航されていた。海賊による拿捕後、船はプントランド沿岸部に係留されていたとみられる。ソマリア国防省によると、解放作戦では海賊が使用していた4隻のボートを破壊し、海賊とみられる14人を殺害した。残りの海賊は船から逃走し、その後、トルコ・ソマリア部隊が船を掌握したという。
作戦はソマリアとトルコの間で結ばれた防衛協力協定に基づいて実施された。同協定はソマリア沿岸の海上安全保障を強化し、海賊対策などで両国が協力することを目的としている。ソマリア側にとっては、長年の課題である海賊対策に加え、トルコとの軍事・安全保障面での関係をさらに強化する意味も持つ。
一方、ソマリア国防省は船員の死傷者や健康状態について情報を公表していない。AP通信は当局者の話しとして、「MV LUTUFの乗組員は全員無事である」と報じた。
ソマリア沖では2000年代後半から2010年代初頭にかけてシージャックが急増し、国際物流や商船の航行を脅かした。各国海軍による警戒や船舶側の対策などによって、その後事件は大幅に減少した。しかし近年、再び船舶の拿捕や襲撃が発生しており、今回の事件も海賊活動の再燃を示す事例として注目されていた。
今回の解放作戦はトルコとソマリアが海上安全保障で連携する姿勢を示した一方、ソマリア沿岸で依然として海賊の脅威が残っていることも浮き彫りにした。紅海やアデン湾周辺の安全保障環境が不安定化する中、ソマリア沖の海上交通をどのように安定させるかが今後の課題となる。
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