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ニジェール軍、反乱兵から首都の空軍基地を奪還、軍政内部の緊張浮き彫りに

反乱兵はニアメの国際空港に隣接する空軍基地を攻撃したほか、大統領府周辺や国営テレビ局など重要施設も標的にしたとされる。
2026年8月29日/アフリカ西部・ニジェール、首都ニアメの通り(ロイター通信)

アフリカ西部・ニジェールの軍事政権は8月30日、首都ニアメにある空軍基地について、反乱を起こした兵士から支配権を取り戻したと発表した。前日の29日には、数百人規模とみられる不満を抱えた兵士が基地を襲撃し、ニアメでは銃声や爆発音が相次いだ。今回の反乱は2023年のクーデターで実権を握ったチアニ(Abdourahmane Tchiani)将軍率いる軍政にとって、内部からの重大な脅威となった。

反乱兵はニアメの国際空港に隣接する空軍基地を攻撃したほか、大統領府周辺や国営テレビ局など重要施設も標的にしたとされる。戦闘は数時間に及んだが、治安部隊が反乱勢力を制圧し、基地を奪還したとされる。国営メディアによると、複数の反乱兵が拘束され、死者も出たという。軍政はその後、首都の主要施設に対する警戒を強化した。

今回の反乱の背景には、イスラム過激派によるテロ攻撃が相次ぎ、軍の人的損失が拡大していることへの兵士の不満があるとみられる。ニジェールではイスラム国(IS)系組織やアルカイダ系勢力による攻撃が続いており、特に南西部など治安情勢が深刻な地域で治安部隊が大きな被害を受けている。治安悪化を食い止められない軍政への不満が、軍内部にも広がっていることを今回の事態が示した形だ。

軍政はロシアの「アフリカ軍団(Africa Corps)」に支援を要請したとされる。ニジェールは2023年のクーデター後、フランスなど西側諸国との軍事協力を断ち切り、ロシアとの関係を強めてきた。アルジェリアも軍政を支援し、戦闘機や輸送機を提供したと報じられている。

チアニ政権は今回の反乱を抑え込んだものの、軍内部の不満という新たな不安定要因を抱えることになった。イスラム過激派への対応に加え、政権内部の結束維持も今後の重要な課題となる。

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