トルコ、イラク北部の軍事基地を段階的に引き渡しへ、安全保障協力で合意
基地の引き渡しは、イラク側が領土内の国家権限を強化する一方、トルコ側もイラク北部からの武装勢力の排除を求めるという、双方の安全保障上の要求を調整する動きと位置づけられる。
とトルコのエルドアン大統領(ロイター通信).jpg)
トルコとイラクは23日、トルコ軍がイラク北部で運用する軍事基地を段階的にイラク政府へ引き渡すことで合意した。ニューヨークの国連総会に合わせて会談したトルコのエルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領とイラクのザイディ(Ali Al-Zaidi)首相が、安全保障協力を強化する方針を確認し、共同声明で明らかにした。
対象となるのは、北部モスル近郊にある基地である。両国はイラク側が必要な安全保障措置を講じ、合意した手順と日程に沿ってトルコ軍が基地を段階的に引き渡すとしている。イラク軍関係者によると、軍事基地とモスル近郊の別の小規模拠点からのトルコ軍撤収は、年末までに完了する可能性がある。ただし、トルコ側から具体的な日程について説明はない。
トルコ軍は2015年、過激派組織「イスラム国(IS)」が2014年にモスルを制圧したことを受け、現地部隊などの訓練や支援を目的としてモスル周辺に展開した。トルコは現在も複数の軍事拠点を維持しており、イラク政府はこれまで、同国の同意を得ない軍事駐留として撤退を求めてきた。これが両国間の主要な懸案の一つとなっていた。
今回の合意では、イラク北部シンジャルにおける国家権限の確立と、「非合法な武装勢力」の排除についても両国が合意した。声明は具体的な組織名を挙げていないが、シンジャル周辺ではトルコが敵視するクルド労働者党(PKK)系の武装勢力などが活動している。トルコは現在、PKKとの和平プロセスを進めている。
基地の引き渡しは、イラク側が領土内の国家権限を強化する一方、トルコ側もイラク北部からの武装勢力の排除を求めるという、双方の安全保障上の要求を調整する動きと位置づけられる。両首脳は安全保障に加え、二国間貿易や既存の戦略的事業の実施加速についても協議した。
の創設メンバーであるアブドラ・オカラン氏を支持する集会(AP通信).jpg)
