◎ニジェールとナイジェリアは国境付近に拠点を置く武装集団に対する共同作戦を展開している。
2月20日、ニジェールの現地メディアによると、テロリストを狙ったナイジェリア軍の空爆にニジェールの子供7人が巻き込まれ死亡したという。
ニジェール南部マラディ州の州知事はAFP通信の取材に対し、「子供たちはニジェール軍とナイジェリア軍の共同作戦に巻き込まれた」と述べた。
ニジェールとナイジェリアは国境付近に拠点を置く武装集団に対する共同作戦を展開している。
州知事によると、7人のうち4人は即死し、3人は病院に搬送される途中で死亡したという。ナイジェリア空軍はマラディ州に拠点を置く武装集団を狙ったと伝えられている。
ナイジェリア政府は20日の声明で犠牲者に哀悼の意を表し、作戦に問題がなかったかどうかを調査すると発表した。
AFP通信によると、子供たちの保護者は村の中で行われていたイベントに参加していたという。州知事は「子供たちは遊んでいる最中に空爆に巻き込まれたと思われる」と述べた。
また州知事は、「ナイジェリア空軍は武装集団を狙っていたが、標的を外し、間違ってナチャデ村を空爆した可能性がある」と指摘した。
武装集団がナチャデ村に拠点を置いていたかどうかは明らかにされていない。
ナイジェリアとニジェールの国境沿いに広がる広大な密林地帯には、多くの武装集団の拠点があると伝えられている。先月初めにはナイジェリア北部ザムファラ州の町で武装集団による無差別殺人が発生し、住民200人以上が殺害されている。
両国は2018年から国境沿いのパトロールを強化し、武装集団を定期的に取り締まっている。
マラディ州では昨年11月にも学校で大規模な火災が発生し、5歳から6歳の児童少なくとも26人が死亡した。
マラディ州