◎タリバンは昨年8月の政権奪取以来、いくつかの制限を課しており、その多くは女性に対するものだった。
2月2日、アフガニスタンを統治するタリバンは全国34州のうち6州で女性向けの公立大学を再開したと発表した。
国際社会はタリバンに女性の権利を保障するよう強く求めており、1990年代の旧タリバン政権に戻れば支援や援助は受けられないと圧力をかけ、大きな譲歩を引き出した。
タリバンは昨年8月の政権奪取以来、いくつかの制限を課しており、その多くは女性に対するものだった。
女性は医療と教育部門以外の仕事を禁じられ、少女は6年生以降学校に通えなくなった。
タリバンは女性にスカーフの着用を命じているが、旧政権時代のブルカ(目以外を完全に覆うヴェール)の着用強制には至っていない。
文化情報省は2日の声明で、「ナンガルハール州とカンダハール州の公立大学は男女を問わずすべての学生を受け入れるプロセスの一環として、女性の就学を許可した」と述べた。
その後、高等教育省の報道官は、さらに4つの州(ヘルマンド州、ファラー州、ニムロズ州、ラグマン州)も1日に女性が通える公立大学を再開したと発表した。
タリバンによると、この6州の気候は他の地域よりも温暖なため、女性の就学を最初に許可したという。大学はタリバンの男女別学制度に基づき、午前中に男性、午後から女性を受け入れる。
ハッカニ教育相は今週初めに放送されたテレビ演説の中で、カブール大学を含む国内の公立大学は2月26日に男女の授業を再開すると述べていた。「大学の関係者は勧告に基づき、学生に必要な設備を提供し、与えられた仕事を全うしてください...」
アフガニスタンに駐在する国連チームは1日、「アフガニスタンの再開に向けた取り組みを歓迎する」とツイートし、女性の権利を保障する取り組みを加速するよう促した。「すべての若者に平等に教育を提供することが重要です...」
AP通信によると、ハッカニ教育相は2日にカンダハール州の大学を訪問し、女性を含むすべての学生に勉学に励むよう求めたという。
タリバンはイスラム法を理由に国際社会が求める女性の権利を否定し、厳しく非難されてきた。今回の決定は大きな譲歩であり、アフガニスタンの復興に向けた最初の一歩になると期待されている。
タリバンは3月末までにすべての女子生徒を学校に戻すという約束している。