◎1月31日に会場入りしたその他の関係者(ジャーナリストやボランティアなど)の陽性率は0.66%、アスリートとコーチは2.9%。
2022年2月1日/中国、北京の五輪会場のPCR検査場(David J. Phillip/AP通信)

2月1日、中国の保健当局によると、まもなく開幕する北京2022冬季五輪のために入国した選手とコーチ(チーム関係者含む)のコロナ陽性率が急上昇したという。

大会主催者は1日に五輪関係者の検査数および陽性率を公表した。それによると、1月31日に会場入りした選手とコーチ379人のうち11人が陽性診断を受けたという。無症状の人は隔離ホテル、症状のある人は専用の医療機関に搬送された。

また報告書によると、31日に会場入りしたその他の関係者(ジャーナリストやボランティアなど)の陽性率は0.66%、アスリートとコーチは2.9%だった。

1月29日~31日の間に会場入りした選手とコーチの陽性率はその他の関係者に比べ4割ほど高かった。

保健当局はボランティアを含む数万人に毎日のPCR検査と専用アプリの導入を義務付け、2月4日の開会式に備えている。中国共産党は開会式に先立ち、北京と周辺都市のゼロコロナ対策を強化した。

報告書によると、既に会場入りしている選手とコーチを対象とする31日の検査陽性率はその他の関係者より約100倍高かった。選手とコーチ3,103人のうち陽性と診断された人は5人(0.16%)、その他の関係者約60,000人の陽性者は1人(0.0016%)だった。

大会関係者の陽性数は1月23日~31日の間で計200件。このうち67人が選手とコーチだった。

ボスニア・ヘルツェコビナのトレーニング施設から現地入りした香港のスキーヤー、オードリー・アリス・キング選手は入国時の検査で陽性診断を受けたと公表している。

キング選手はサウスチャイナ・モーニング・ポストのインタビューの中で、「症状はなく、2月9日の試合に出場できると信じている」と述べた。

国際オリンピック委員会(IOC)の選手委員会で委員長を務めるエマ・テルホ氏(フィンランドの元アイスホッケー選手)も入国時の検査で陽性と診断され、隔離ホテルに収容された。

テルホ氏はインスタグラムに、「予想外のスタートに困惑しているが、北京会場の検査がうまく機能していることに安心した」と投稿した。

北京五輪の期間は2月4日~20日、パラは3月4日~13日の予定。

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