◎ジョー・バイデン大統領は就任以来、中米とハイチから押し寄せてくる数万人単位の移民希望者に頭を悩ませている。
1月15日、ホンジュラスの移民希望者約600人が北部の都市サン・ペドロ・スラから米国に向け出発した。
AP通信によると、キャラバンにはニカラグアとキューバの市民も含まれるという。子供を含む約600人は市内のバス停近くで一夜を明かし、夜明け前に出発した。
キャラバンは国境の町コリントを目指してひたすら歩き、15日の昼過ぎに到着したと伝えられている。
AP通信の取材に応じたホンジュラスの男性は、「家族を養うためにキャラバンに参加した」と述べた。「昨年の選挙でホンジュラスにいても夢は叶わないと確信しました。私は米国で働きたいです...」
昨年の大統領選に勝利したリベラル派のシオマラ・カストロ・デ・セラヤ氏は1月27日に就任する予定である。
ニカラグアから参加した男性は、「途中で当局に妨害されないか心配」と語った。「この旅が困難なことは知っています。私たちは主とホンジュラス政府にグアテマラの国境付近まで同行するようお願いしたいです。どうか障害物を置かないでください」
キャラバンはグアテマラ、メキシコ、そして米国の国境で審査を受ける必要がある。
ジョー・バイデン大統領は就任以来、中米とハイチから押し寄せてくる数万人単位の移民希望者に頭を悩ませている。
AP通信によると、一部の移民希望者は国境検問所を通過せずにグアテマラに入国したという。その他の大多数はコリントの検問所で立ち往生した。
グアテマラの移民管理当局は15日、「国境に集まった人々はホンジュラスにとどまるだろう」とソーシャルメディアに投稿した。「私たちは国境とすべてのグアテマラ人の健康を守ります...」
米国境警備隊によると、2020年9月~2021年9月の間にメキシコの国境沿いで保護された移民希望者は160万人を超え、前年度の4倍に達したという。
バイデン政権は中米諸国の経済状況が改善すれば移民希望者も減ると期待し、ホンジュラス、グアテマラ、エルサルバドルへの合計援助額を70億ドル(約8,000億円)に増額した。
またホワイトハウスは昨年末、遅れを余儀なくされていた本格的な移民受付をようやく再開し、メキシコ当局は米国の手続きが再開されたことを受け、移民希望者を強制送還せず一時的に保護する取り組みを開始した。
メキシコのオブラドール大統領は先週、「私たちは移民希望者の保護、地域の治安を考慮した取り組み、移民希望者のコロナワクチン接種など、人道上の懸念を考慮した米国の移民政策を受け入れる」と述べた。