◎火災は消火開始から約2時間でほぼ鎮火した。
12月24日、バングラデシュ南部の河川を航行していたフェリーで火災が発生し、少なくとも39人が死亡、70人が重軽傷を負った。
地元メディアなどによると、大型フェリーMV Avijan-10は約800人の乗客を乗せ首都ダッカの港からバルグナと呼ばれる町に向かっていたという。消防当局は声明で、フェリーは24日の午前3時頃にジャロカティ地区内で火災に見舞われたと明らかにした。
消火と救助活動を主導した消防当局のカマル・ウィン・ブイヤン氏は地元メディアに、消防車15台で消火活動にあたったと述べた。また、炎は機関室で発生し、客室に燃え広がった可能性があるという。
火災は消火開始から約2時間でほぼ鎮火したと伝えられている。
犠牲者の一部は炎から逃れるために川に飛び込み、溺死した。
当局によると、負傷者の一部は重度の火傷を負っているため、死者はさらに増える可能性があるという。
生存者の男性は地元メディアに、「悲鳴と大きな音を聞き、目が覚めました」と語った。「フェリーの後方から煙が上がっているのが見えました。私は他の乗客と一緒に川に飛び込み、岸まで必死に泳ぎました...」
警察は声明で、「川から37人の遺体を回収し、医療機関に向かう途中、重度の火傷負った2人が死亡した」と述べた。
一方、船主のフム・ジャララ・シェイク氏は地元メディアに、機関室から炎が上がった可能性があるという当局の主張を否定した。シェイク氏は、「フェリーの2階で爆発が発生し、その後、機関室に燃え広がった」と述べた。出火原因はまだ特定されていない。
フェリーはバングラデシュの主要な移動手段のひとつで、大きな事故を何度も起こしている。
MV Avijan-10は首都ダッカから南に約250kmほどの地点に位置するバルグナを目指し、スガンダ川を航行している途中だった。
報道によると、政府は事件を調査する特別委員会を2つ設置し、3日以内に調査結果を報告するよう命じたという。