◎タイガー・ウッズ氏が全米プロゴルフ協会(PGA)主催の大会で戦線に復帰した。
12月18日、スポーツ界のスーパースターであるタイガー・ウッズ氏が全米プロゴルフ協会(PGA)主催の大会で戦線に復帰した。
ウッズ氏は息子のチャーリーくん(12歳)とPNCチャンピオンシップに出場し、約3,000人の観客の前で足のケガから回復しつつあることをアピールした。
ウッズ氏はラウンド後の記者会見で、「思っていたよりうまくいった」と語った。タイガー親子は10アンダーで5位タイにつけている。
2020年大会を制したジャスティン・トーマス氏は、3番ホールでウッズ氏が見せたアプローチを「ばかげている」と称賛した。「タイガーは狙い通りのショットに満足したのか、私に笑顔を見せました。彼のアプローチは全盛期と変わりません」
ウッズ氏は今年2月、ロサンゼルス郊外のローリングヒルズエステーツで単独事故を起こし、右足に重傷を負った。医師によると、骨折箇所は右下肢の脛骨と腓骨で、腓骨はロッドを挿入して固定したという。
ウッズ氏は先月末、ゴルフ・ダイジェストのインタビューの中で、フルタイムでPGAツアーに復帰することはないと述べた。また、事故当時の右足の状態は深刻で、医師は切断の可能性も検討していたと明らかにした。
ウッズ氏は会見の中で、「今の私には持久力がない」と語った。「PGAレベルで競争したいのであれば、持久力を取り戻す必要があります。それには時間がかかるでしょう...」
PGAツアーでは考えられないことだが、ウッズ氏はこの日、カートを使用した。
ウッズ氏は17番ホールのアプローチについて、「私の古いショットのひとつだった」と述べ、うまくピンに寄せることができたと笑顔を見せた。
現地メディアによると、ウッズ氏の歩き方は全盛期に比べるとぎこちなく、何度か背中を気にしていたという。
ジャスティン・トーマス氏は椎間板ヘルニアを患っている父のマイク・トーマス氏とウッズ氏について、「18ホールプレーすることに意味がある」と述べた。「この前大怪我をした男がアイアンを振り回し、62打でホールアウトしました...」
PGAはコロナウイルスの影響を考慮し、観客を3,000人に限定したため、チケットはプレミア価格で取引された。現地メディアによると、大半の観客がタイガー親子の組を観戦したという。
ウッズ氏はチャーリーくんに何度も救われたと語った。「彼のショットは安定しています。彼は私のミスを帳消しにしました」
ウッズ氏は以前、PGAツアーでカートの使用を申請することは決してないと述べ、自分の足でラウンドできないのであれば、復帰はないだろうと述べていた。
トーマス氏は記者団に、「今のタイガーはショットに関しては(PGAでも)苦労しないだろう」と述べた。「しかし、私たちは極度の緊張の中、自分の足で毎週72ホールプレーし続ける必要があります...」
ウッズ氏は大会について、「競争より友情に価値があることを確認できた」と述べた。
ウッズ氏は世界で最も有名なスポーツ選手のひとりで、生涯収入は20億ドル(約2,300億円)近くに達し、米国史上最も成功した現役スポーツ選手に選ばれた。PGAツアー82勝は歴代1位、メジャー選手権15勝はジャック・ニクラス氏に次ぐ歴代2位。