◎世論調査の分析を行っているファイブサーティエイトによると、バイデン大統領の支持率は12月1日に過去最低の42.3%まで低下したという。
米ABCニュースと多国籍市場調査会社イプソスが行った最新の世論調査に、ジョー・バイデン大統領の支持率は警察改革の遅れ、銃による暴力の増加、進行中のインフレなどの影響でさらに低下したという。
ホワイトハウスは先月成立した1兆ドル(約115兆円)のインフラストラクチャー法で多くの問題を解決できると主張しているが、回答者の69%がこの主張を否定した。
Q:バイデン大統領のインフレ対策に満足していますか?
はい:28%、いいえ:69%
バイデン大統領の経済対策に満足している人は少なく、57%が反対した。また、共和党員はその傾向が特に強く、94%が反対している。なお、無党派層の反応も厳しく、71%が反対した。
世論調査の分析を行っているファイブサーティエイトによると、バイデン大統領の支持率は12月1日に過去最低の42.3%まで低下したという。不支持率は8月末に支持率を逆転し、少しずつ差を広げている。就任直後の支持率は53%、不支持率は36%だった。
一方、コロナウイルスへの対応については、支持率が不支持率をわずかに上回った。ABCニュースによると、回答者の53%がバイデン大統領のコロナ対応を指示したという。しかし、この支持率も確実に減少しており、不支持率に追い抜かれるのは時間の問題と考えられている。
ホワイトハウスはデルタ株の感染拡大とオミクロン株の侵入を受け、ワクチンとマスクルールを強化した。連邦政府職員と下請業者にワクチン接種を義務付けるというバイデン大統領の決定は多くの批判を引き起こし、州の共和党員は各地で対抗措置をとっている。
Q:連邦政府職員と下請業者のワクチン義務化に満足していますか?
はい:51%、いいえ:47%
Q:マスクの着用をもっと厳格に管理すべきだと思いますか?
はい:61%、いいえ:38%
犯罪への対応については回答者の半数以上が否定した。
Q:バイデン大統領の銃犯罪への対応に満足していますか?
はい:32%、いいえ:66%
気候変動対策については、回答者の51%が満足していないと回答した。民主党の急進的左派はホワイトハウスの対策に満足しておらず、さらなる行動を求めている。バイデン大統領は就任直後にカナダと南部を結ぶパイプライン建設計画を取り消し、温室効果ガスの削減を進める大統領令に署名した。
Q:バイデン大統領の気候変動対策に満足していますか?
はい:46%、いいえ:51%
Q:富裕層向けの増税計画(未承認)に満足していますか?
はい:40%、いいえ:57%
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領との協議については、回答者の55%がバイデン大統領のロシア政策に反対した。また、回答者の62%は、バイデン大統領が米国を代表してプーチン大統領と協議することに反対している。
Q:バイデン大統領の対ロシア政策に満足していますか?
はい:42%、いいえ:55%
Q:バイデン大統領の協議を信頼していますか?(対プーチン大統領)
はい:38%、いいえ:62%