◎陰謀論者のシドニー・パウエル弁護士は昨年、「クラーケンを解き放つ」と突然宣言した。
12月2日、米地方裁判所はドナルド・トランプ前大統領と同盟を結んだシドニー・パウエル氏を含む9人の弁護士に合計175,000ドル(約2,000万円)の制裁金を支払うよう命じた。
トランプ前大統領の弁護団は、証拠を提供することなく2020年の大統領選結果に異議を唱え、訴訟を乱発したことで厳しく非難されていた。
制裁金はミシガン州とデトロイトの地方政府が計上させられた訴訟費用を補填する。AP通信によると、ミシガン州はトランプ裁判に22,000ドル、デトロイト市は153,000ドルを計上した。
米地方裁判所のリンダ・パーカー判事は今年8月に制裁金を支払うよう弁護団に命じ、その後の異議申し立てのほとんどを却下したが、制裁金の額は当初の204,000ドルから29,000ドル少なくなった。
パーカー判事は書簡の中で、「弁護団は誤った情報を基に市民から多くの寄付金を集め、訴訟費用に充てていた」と述べた。制裁金の支払期限は30日以内。
共和党支持者による拉致計画に直面したミシガン州のグレッチェン・ホイットマー州知事、同州のダナ・ネッセル司法長官、同州のジョスリン・ベンソン州務長官はパウエル弁護士の州弁護士資格を停止している。
しかし、パウエル弁護士は共和党主導のテキサス州の弁護士免許を今も保持している。
陰謀論者のパウエル弁護士は昨年、「クラーケンを解き放つ」と突然宣言し、12月にトランプ前大統領と会談した際には、「ホワイトハウスに火炎放射器を持ち込み、バイデン政権の陰謀を焼き払うよう努力しなければならない」と進言したと伝えられている。
パウエル弁護士は電子投票システムが数百万の共和党票をバイデン大統領に流したと主張し、証拠を示すことなくドミニオン・ヴォーティング・システムズ社の投票機に文句をつけた弁護士のひとりだった。