◎中国外務省の趙 立堅(ちょうりつけん)報道官は19日、記者団に対し、「この問題は外交上の問題ではなく、知らない」と語った。
11月19日、中国共産党のスポークスマンは、政府の元高官に性的暴行を受けたと告白した直後に失踪したテニス選手の事件および進行中の論争を「知らない」と述べ、質問を却下した。
中国の彭帥(ポン・シュアイ)選手は今月2日、共産党の政治局常任委員会のメンバー兼元副首相である張高麗(ちょうこうれい)氏から7年前に性的暴行を受け、3年前にはテニスの試合後に繰り返し関係を強要されたと告白し、行方不明になった。
彭帥 選手は2013年のウィンブルドンと2014年の全仏女子ダブルスで優勝し、WTAツアーのシングルスで2勝、ダブルスで22勝を挙げている。
中国外務省の趙 立堅(ちょうりつけん)報道官は19日、記者団に対し、「この問題は外交上の問題ではなく、知らない」と語った。この事件は2週間以上前から世間を騒がせている。
ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は19日の定例会見で中国に対し、彭帥 選手の所在と安全について独立した検証可能な証拠を提供するよう求めた。
女子テニス協会(WTA)はツアーから中国の大会を除外すると圧力をかけている。WTAのスティーブ・サイモン会長は英BBCニュースのインタビューの中で、「彭帥 選手の無事が証明されなければ、来年のツアーから中国の大会を除外する」と述べた。
サイモン会長は先日、中国テニス協会を含むいくつかの情報源から彭帥 選手は無事という情報を入手したが、直接話すことはできていないと明らかにしていた。
米国務省のウェンディ・シャーマン副長官は、「女性の性的暴行に関する告発は真剣に受け止められるべき」とツイートした。
国連人権高等弁務官事務所のリズ・スロッセル報道官は19日の声明で、「透明性のある独立した調査を求める」と述べた。
一方、北京2022冬季五輪を主催する国際オリンピック委員会(IOC)はまだ声明を発表していないが、AP通信によると、広報部門は失踪事件に関する質問に電子メールで、「しずかな外交は今回のような問題を解決する最善の方法」と答えたという。
ジョー・バイデン大統領は北京2022の外交ボイコットを検討しており、さらに一部の議会議員は選手、役人、そして米国の主要スポンサーに大会から完全撤退するよう求めている。
ノバク・ジョコビッチ選手はATPファイナルズの記者会見で、「WTAの決定を支持する」と述べた。「テニス協会は彭帥と彼女の家族の安全確保に向けた取り組みを支援する必要があります...」
中国で活動するアナリストは19日、彭帥 選手がWeChatにハッピーウィークエンドというコメントと写真を投稿したとツイートしたが、事実か否かは不明。
Peng Shuai’s WeChat moments just posted three latest photos and said “Happy weekend”.
— Shen Shiwei沈诗伟 (@shen_shiwei) November 19, 2021
Her friend shared the three photos and the screenshot of Peng’s WeChat moments. pic.twitter.com/tut8CEH6gu