◎警察官はラクダの健康と安全を守った。
2021年11月5日/スペイン、首都マドリードの南部地区、ラクダの群れと警察官(スペイン警察/Getty Images/AFP通信)

スペインの現地メディアによると、サーカス団の施設から脱走したラクダとラマ計8頭は首都マドリードの南部で無事捕獲されたという。ケガ人の情報は今のところ報告されていない。

警察は声明で、「11月5日の早朝にサーカス団の拠点があるマドリードのカラバンチェル南部でラクダたちを保護した」と述べた。

ラクダたちはその後、所有者であるキロスサーカスの施設に移送された。警察はメディアに当時の写真を公開し、「警察官はラクダの健康と安全を守った」と述べた。

一方、キロスサーカスのマネジャー、マティ・ムノズ氏はAFP通信の取材に対し、「動物の権利活動家が施設の電気柵を切断した」と明らかにした。

ムノズ氏によると、毎年サーカス団に抗議する団体が事件に関与している可能性が高いという。ムノズ氏はAFPに8頭が保護され安堵していると語った。「彼らは無事でした。神に感謝します」

警察は電気柵の損壊に関する情報を明らかにしなかったが、一部のメディアは、キロスサーカスは事件を調査するよう警察に要請したと報じた。

ラクダの専門家によると、脱走したフタコブラクダはコブに脂肪を蓄え、草を食み、大きい個体になると体長約3.5m、体重は600kgを超える。また、ヒトコブラクダより丈夫で四肢が短く、砂漠に生息する種であることから、極限状態でも生き延びることができるという。

野生の個体は中国北西部とモンゴルに生息し、推定150万頭が家畜化され、スペインを含む世界各地で生活している。

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