◎共産党は緊急時に備えて生活必需品を保管するよう国民に呼びかけ、パニック買いを引き起こした。
中国の現地メディアによると、共産党は緊急時に備えて生活必需品を保管するよう国民に呼びかけたという。
商工省は通知を出した理由を明らかにしていないが、長引くコロナウイルスの封鎖と天候不良に伴う農作物の生育障害の影響で国内の野菜価格は急騰し、多くの懸念を引き起こしていた。
商工省は通知の中で、サプライチェーンの円滑な運用と物資の価格を安定させるよう地方自治体に命じた。
現地メディアによると、通知後、各地の食料品店でパニック買いが報告されたという。
ソーシャルメディアには「米が売り切れた」「トイレットペーパーがなくなる」などの投稿が相次いで寄せられ、混乱に拍車をかけた。
あるWeiboユーザーは、「ニュースで商工省の通知を知り、スーパーマーケットに走った」と投稿した。「近所の人もスーパーに走りました。私はひとまず米とカップ麺を大量に購入しました...」
現地メディアによると、国営メディアは11月2日の放送で物資の買い占めをやめるよう国民に呼びかけたという。
国営の経済日報もウェブサイトの中で、「通知はコロナウイルスの影響で地域が封鎖された場合に備えるよう促しているが、国内の物資が不足することはなく、生活必需品やトイレットペーパーを買いだめする必要はない」と呼びかけた。
また人民日報は、コロナの感染拡大と野菜価格高騰の影響で不安が広がり、パニック買いを引き起こしたと指摘した。
中国の野菜価格はおおむね冬に上昇するが、今年は異常気象の影響で値上げ幅が大きくなると予想されている。
さらにコロナ封鎖は都市機能をマヒさせ、物資の輸送に深刻な影響を与えた。
共産党指導部は来年2月に開幕する北京2020冬季五輪の前にコロナ症例ゼロを達成したいと望み、厳しい封鎖政策を維持している。
保健当局によると、11月1日の全国の新規陽性者数は92件だったという。上海ディズニーランドは週末の訪問客が陽性と診断されたことを受け、少なくとも2日間閉鎖されることが決まった。