◎エルサルバドルの中絶禁止法は西半球で最も厳しく、人権団体から何度も見直しを求められている。
2017年12月13日/エルサルバドル、首都サンサルバドルの刑務所前、中絶禁止法に反対する女性たち(Salvador Melendez/AP通信)

エルサルバドルの議会は20日、中絶禁止法に対する申し立てを却下した。

女性の権利グループは、中絶禁止法の一部を改正し、レイプ、近親相姦、命にかかわる病気で出産が不可能になった場合などは中絶を認めるよう議会に要請した。しかし、議会はいかなる理由があろうと中絶は認められないと判断し、申し立てを反対73ー賛成11で却下した。

法律の改正に反対した議員は、1998年の憲法改正により、生存権条項の変更は不可能になったと述べた。議会は憲法を再び改正して1998年以前の状態に戻すよう3度申し立てを受けたが、全て却下している。

ポピュリストのナジブ・ブケレ大統領は西半球で最も過酷な中絶禁止法を強く支持しており、申し立ての却下を歓迎した。ブケレ大統領は同性結婚にも反対している。

地元メディアによると、中絶に関連する罪で有罪判決を受けた女性は10月時点で40人いるという。女性たちは懲役10年から30年の実刑判決を受け服役している。

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