◎パキスタンは過去数十年にわたってアフガニスタンの難民少なくとも300万人以上を受け入れてきた。
2021年9月15日/パキスタン、ラホールの政府施設、アフガニスタン女子サッカー代表チームの選手とその家族は入国を許可された(ワリード・アーメド/AP通信)

9月15日、パキスタンの国家安全保障顧問は財政的な制約を含むいくつかの理由で、これ以上アフガニスタン難民を受け入れることはできないと述べた。

モイード・ユスフ国家安全保障担当首相補佐官は記者団に対し、「パキスタンはこれ以上アフガニスタン難民を受け入れられない」と述べた。

パキスタンは過去数十年にわたってアフガニスタンの難民少なくとも300万人以上を受け入れてきた。

ユスフ補佐官は、「パキスタン政府は隣国の国民を助けるためにできる限りのことはするが、人道的危機を防ぐためには国際的な支援をさらに強化しなければならない」と述べ、手が付けられないという理由でアフガニスタンを放棄すれば、多くの国民が命を落とし、アフガニスタンは再びテロリストの巣窟になる可能性があると警告した。

ユスフ補佐官はアフガニスタンに対する国際的な支援が滞ると、イスラム国(ISIS)やその他のジハード組織の活動を後押しする可能性が高く、テロの脅威はアフガニスタンから世界に拡散するだろうと述べた。「私たちはISIS、パキスタンのタリバン、そしてアルカイダがそこに存在することを知っています...」

パキスタンのタリバンはアフガニスタンのジハ―ド組織に武器や人員を供給している。

ユスフ補佐官は記者団に、「アフガニスタンが不安定化した場合、波及効果はパキスタンにもたらされる」と述べ、地域の平和と安定のためにタリバンと建設的な協議を行うよう国際社会に要請した。

一方、パキスタンの地元メディアは、「アフガニスタンの女子サッカー代表チームの選手とその家族がパキスタンに到着した」と報じた。

パキスタンのファワード・チョードリー情報相によると、有効な渡航文書を持っていた選手とその家族はアフガニスタン北西部のトールハム国境検問所から入国したという。

チョードリー情報相は「アフガニスタンの女子サッカー代表チームを歓迎します」とツイートしたが、何人の代表選手とその家族が入国を許可されたかは明らかにしなかった。

しかし、パキスタンの地元紙DAWNは15日、政府当局はアフガニスタンがタリバンに乗っ取られた後、代表選手に緊急人道ビザを発行したと報じた。

タリバンは代表選手の退避についてまだコメントを発表していない。しかし、タリバン当局はイスラム法に基づき、女性の肌が潜在的に暴露される可能性のあるスポーツを許可しないと示唆している。

タリバンは先週、1990年代の残酷な支配を構築し、米国主導の連合軍と約20年戦ったベテラン戦士で構成される男性内閣を発表した。この決定は、厳しい生活を余儀なくされているアフガニスタンの国民に必要な支援を滞らせる可能性がある。

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