◎保健当局のまとめによると、ウルグアイのワクチン接種率は世界トップクラスに達し、少なくとも1回接種した人は人口の約76%、接種を終えた人は71%を超えたという。
ウルグアイの現地メディアによると、ウルグアイ人はコロナウイルスの収束を祝い、踊り始めたという。
政府は先週、コロナの死亡率が急減したことを受け、国内のイベントホールとダンスホールに課していた閉鎖措置を解除した。
保健当局のまとめによると、人口約350万人のウルグアイのワクチン接種率は世界トップクラスに達し、少なくとも1回接種した人は人口の約76%、接種を終えた人は71%を超えたという。
ワクチン接種が順調に進んだ結果、今春の爆発的な感染拡大は収束し、医療機関のベッドと集中治療室(ICU)の占有率は劇的に低下した。
政府はダンスホールを1日5時間開放することを許可したが、入場数には制限が設けられ、さらに1時間に1回、20分間室内を空にするよう命じた。
LGBTコミュニティのためのダンスパーティーイベント「チェリーショー」を主催するDJのパオラ・ダルト氏はAP通信の取材に対し、「ダンスホールが開放されたことをうれしく思います」と語った。
首都モンテビデオのダンスホールやイベントホールは、毎週火曜日に開催される「ノスタルジアの夜」と呼ばれるイベントで大いに盛り上がったと伝えられている。
ウルグアイはコロナの影響を強く受けた南米国家のひとつだが、ブラジル、アルゼンチン、ペルーなどに比べると予防対策を徹底し、感染拡大地域限定のロックダウンもうまく機能した。累計感染者数は8月24日時点で約38万人、死亡者数は約6,000人。
100を超えるダンスホームとイベントホールを統括するフィエスタ協会のハビエル・アバル会長によると、ロックダウン期間中、60の会場が閉鎖され、雇用に大きな影響が出たという。アバル会長は地元メディアの取材に対し、「制限付きの再開を歓迎する」と述べた。
高齢者向けのタンゴダンスホールに足しげく通っていたロザリオ・エチャヴァリア氏は、「ロックダウンはウルグアイ人の人生を破壊した」と語った。「ダンスホールの閉鎖はウルグアイの経済に大きな影響を与えましたが、私たちは再び踊ることを許可されました」
エチャヴァリア氏は先月、田舎で野外パーティーを主催したと述べ、「ウルグアイ人からダンスを奪うことはできない」と力強く語った。「ダンスは私たちの人生です。私たちはどこでも踊ります」
政府は先月、野外での集会を許可していた。首都モンテネグロやその他の地区の通りではドラマーとダンサーがダンスを披露し、通りかかった人々も一緒に踊ったと伝えられている。