◎期間は6月1日~6月14日、対象地域は全国。
2021年5月28日/マレーシア、首都クアラルンプール郊外のチェラス、マレーシア軍の兵士(AP通信/Vincent Thian)

5月28日、マレーシアのムヒディン・ヤシン首相はコロナウイルスの感染拡大を受け、現在の部分的な封鎖措置からほぼ完全なロックダウンに移行すると発表した。期間は6月1日~6月14日、対象地域は全国。

保健当局のまとめによると、5月28日の新規陽性者数は過去最高を更新する8,290件、死亡者は61人、累計感染者数は約55万人、累計死亡者は2,500人を超えたという。ヤシン首相は声明の中で、「このまま陽性者が増え続ければ、医療システムは崩壊する可能性がある」と警告した。

マレーシア政府は今月初め、感染者数が増加傾向にある地域を対象とする部分的な封鎖を開始したが、飲食店や商業施設に休業は求めていなかった。しかし、先日開催されたイスラム教のイード祭以来、新規陽性者数は急激に増加し、5月19日に6,000件、28日には初めて8,000件を超えた。

保健当局によると、今月の死亡者数は累計死亡者数の40%近くに達したという。

ムヒディン首相は、必要不可欠な事業以外は全て休業し、外出時には必ずマスクを着用しなければならないと述べた。「新規陽性者が減少した場合、ロックダウンを1段階緩和し、いくつかの部門の営業を許可します。その期間は6月15日から約4週間続く予定で、さらに感染者が減少すれば、現在の体制に戻ります。ただし、事業は許可されますが、スポーツイベントやその他の社会活動は許可されません...」

地元メディアによると、食料品店、薬局、ガソリンスタンドなどの必要不可欠と認められた店舗以外は必ず休業しなければならないという。

マレーシアのサービス業界は昨年3月から6月のロックダウンで深刻な影響を受けた。政府は部分的な封鎖で経済活動をある程度維持しながら感染を抑え込みたいと考えていたが、狙いは失敗に終わった。

イスマイル・サブリ上級大臣は先週、多くのイスラム教徒がコロナウイルスの安全規則を無視してイード祭を祝ったと述べた。

地元メディアによると、イード祭に関連するクラスターは全国の24の施設で発生し、陽性者は850人に達したという。

2021年5月28日/マレーシア、首都クアラルンプール郊外のチェラス(AP通信/Vincent Thian)
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