◎米疾病予防管理センター（CDC）は13日、コロナワクチンの接種を完全に終えた人（2回目の接種から14日以上経過した人、Ｊ＆Ｊは1回）は屋内外のほとんどのエリアでマスクを外すことができるとガイダンスを見直した。
5月13日、ジョー・バイデン大統領はコロナワクチンの接種を完全に終えた人はマスクを外すことができると宣言し、パンデミック以前の生活を取り戻す政府の取り組みは順調に進んでいると述べた。
米疾病予防管理センター（CDC）は13日、コロナワクチンの接種を完全に終えた人（2回目の接種から14日以上経過した人、Ｊ＆Ｊは1回）は屋内外のほとんどのエリアでマスクを外すことができるとガイダンスを見直した。
バイデン大統領は演説で、「ワクチンを接種すれば、マスクは必要ない」と述べた。「CDCのガイダンスは大きく見直されました。今すぐ袖をまくり、ワクチンを接種してください。接種を終えた人はマスクを外し、まだの人はマスクを着用してください」
CDCはバス、飛行機、病院、刑務所、ホームレス収容施設などの混雑した屋内施設ではマスクの着用を求めている。
CDCのロシェル・ワレンスキー所長は以前の声明で、「日常を取り戻す日は近い」と述べていた。CDCとバイデン大統領は、州政府やその他の関係者からワクチン接種を終えた人に対する制限を緩和するよう圧力をかけられていた。
ワレンスキー所長は13日の声明の中で、「ワクチンの接種を終えた人は、マスクと社会的距離のルールから解放される」と述べた。
現地メディアは、「ワクチンを接種した人としていない人を見極めることは現時点では難しく、新しいガイダンスは混乱を引き起こす可能性がある」と報じた。
バイデン大統領は65歳以上の市民の大多数はまだ接種を終えていないと指摘したうえで、「ゴールに到達するまでは身を守らなければならない」と述べた。「政府は接種を終えていない人に対するガイダンスは見直しません。家族や隣人を思いやってください。ワクチンの接種を待っている人は、自分自身、家族、隣人、同僚を保護するためにマスクを着用してください」
アメリカのワクチン接種数は5月14日時点で約2億6,500万回に達した。保健当局のまとめによると、接種を終えた人は1億1,700万人を超えたという。ここ数週間で接種者数はピーク時の50％以下に低下したが、食品医薬品局（FDA）が12歳～15歳への接種を承認したため、数日中に1日あたりの接種数は大きく増加すると予想されている。
2週間前、CDCは、ワクチンの接種を終えた人も屋内施設および屋外の密なエリアではマスクを着用し続ける必要があると述べていた。ワレンスキー所長によると、アメリカとイスラエルの感染状況を調査した結果、ワクチンはいくつかの変異種が流行しているエリアでも機能しており、接種者は強力に保護されているという。
ワレンスキー所長は、「ワクチンの接種者数が増えるほど感染者数は減少し、コロナウイルスのさらなる変異を阻止するだろう」と述べ、接種を終えていない12歳以上の人々に手続きを行うよう促した。
CDCによると、接種を終えた一部の人の感染も確認されているが、症状はいずれも軽症もしくは無症状で、体調を崩す期間も短く、他者に移す可能性は低い傾向にあるという。ワレンスキー所長はワクチン接種後にコロナに感染した人はマスクを着用し、検査を受けなければならないと強調した。
ガイダンスの見直しはホワイトハウスにも適用され、バイデン大統領とカマラ・ハリス副大統領はマスクを外した状態で並んで記者の前に姿を現した。
＜ワクチン接種数／少なくとも1回接種した人の割合／5月14日時点＞
アメリカ：2億6,500万回／46％
中国：3億5,400万回／15％
インド：1億7,600万回／10％
イギリス：5,400万回／53％
ブラジル：4,900万回／16％
ドイツ：3,700万回／34％
トルコ：2,500万回／17％
イスラエル：1,100万回／63％
日本：530万回／3％
世界：13億7,000万回／9％
アジア：6億7,400万回／5％
北米：3億1,000万回／32％
ヨーロッパ：2億7,200万回／24％
EU：1億8,300万回／30％
南米：8,900万回／14％
アフリカ大陸：2,200万回／1％
