◎議会合同会議の議長席を女性が独占するのは初めて。
4月28日、米民主党の女性ボス2人が議会合同会議でジョー・バイデン大統領の後ろに座った。議会合同会議の議長席を女性が独占するのは初めて。
上院を主催するカマラ・ハリス副大統領と下院を主催するナンシー・ペロシ下院議長は開会前に満面の笑顔で肘打ちを交わした。
ペロシ下院議長はABCニュースの取材に対し、「ハリス副大統領が次世代に語り継がれる歴史を作ったことを誇りに思う」と述べた。「非常にエキサイティングです。とても素晴らしい。本当に素晴らしい。アメリカの副大統領、カマラ・ハリスと並んで座れることを嬉しく思います。彼女の活躍は女性だけでなく、アフリカ系アメリカ人、アジア系アメリカ人、マイノリティに勇気を与えます」
「私たちはこの日を楽しみにしていました。ジョー・バイデンはアメリカを再建する計画を発表します」
リンドン・ベインズ・ジョンソン(LBJ)財団のマーク・アップデグローブCEOはABCニュースのインタビューの中で、「ハリス副大統領とペロシ下院議長が並んで座る光景は、アメリカの政治が大きく変化したことを意味する」と語った。「白人女性と有色人種の女性が議長席に並んで座りました。これはアメリカの政治の変化を反映しています」
ラトガーズ大学アメリカ女性政治センターのデビー・ウォルシュ所長は、「ペロシ下院議長は自分のキャリアを他の女性に力を与えることに費やした」と述べた。「ペロシ下院議長はアメリカ初の女性大統領を見るまで引退しないでしょう」
在任99日目を迎えたバイデン大統領はコロナ禍で達成した様々な記録を自慢し、「就任100日で達成した仕事はどの大統領よりも多い」と述べた。
バイデン大統領は3月に1.9兆ドル(200兆円)のコロナ救済計画「アメリカン・レスキュー・プラン」に署名し、2.3兆ドル(250兆円)のインフラ法案と1兆ドル規模の教育・医療法案を準備している。
バイデン大統領は気候変動に対処するインフラ法案を売り込み、「議会が行動を起こさなければ、ひとりで進む」と共和党に圧力をかけた。
予算法案は特別な手続きを踏めば共和党の議事妨害(フィリバスター)を受けずに上院を通過できるが、共和党員はこれに強く反発している。
<バイデン大統領の演説の要点>
・インフラ法案成立への協力を議会に呼びかけた。
・連邦最低賃金の引き上げを要求。(時給15ドル)
・共和党との協議には全面的に応じる。
・オバマケアの税控除の強化。
・処方薬価格の引き下げ。
・コロナウイルスとの戦争に勝利する。
演説終了後、共和党の唯一の黒人議員、ティム・スコット・ラング上院議員は、「バイデン大統領は超党派で協力するという約束を果たしていない」と非難した。「バイデン大統領は誰に投票したかに関係なく、アメリカを統一し、混乱を終息させ、団結して進むと約束しました。私たちは超党派として団結して前に進まなければなりません」
President Biden closes his first #JointAddress: “It’s never, ever been a good bet to bet against America and it still isn’t...we can do whatever we set our minds to if we do it together. So let’s begin to get together.” https://t.co/qBYRxyl638 pic.twitter.com/1phuxtj0bI
— ABC News (@ABC) April 29, 2021