◎トラブルを起こした機体はユナイテッド航空デンバー発ホノルル行き328便ボーイング777-200。
◎飛行機は無事デンバー国際空港に着陸し、ケガをした乗客はいなかったという。また、落下物によるケガ人もこれまでのところ確認されていない。
報道によると、ユナイテッド航空のボーイング777-200が機体のパーツを地上にばらまきながら緊急着陸したという。
飛行機が落としたエンジンのパーツは米コロラド州ブルームフィールドの住宅街で複数発見されている。当局者によると、飛行機は無事デンバー国際空港に着陸し、ケガをした乗客はいなかったという。また、落下物によるケガ人もこれまでのところ確認されていない。
トラブルを起こした機体はユナイテッド航空デンバー発ホノルル行き328便ボーイング777-200。
連邦航空局(FAA)は声明で、「328便は離陸直後に右エンジンの故障に見舞われ、デンバー国際空港に戻った」と述べた。
ユナイテッド航空は別の声明で、「328便の乗客231人と乗員10人にケガはなかった」と報告した。トラブルに見舞われた乗客は別の便でホノルルに向かう予定だという。
落下物を捜索したブルームフィールド警察は、デンバーの北約40km地点の民家に寄りかかった巨大な破片の写真を提供した。当局者は一連の落下物でケガをした人はすぐ申し出るよう呼び掛けている。
乗客たちは離陸直後に発生した爆発に困惑した。当時、機体はほぼ巡航高度にあり、爆発は畿内を揺らしたという。機長はインターホンを介して乗客に事実を伝えた。
右エンジンの爆発を目撃したデビッド・デルシア氏はAP通信の取材に対し、「爆発を見た時、私は終わったと思いました。墜落すると思いました」と述べた。
デルシア氏の妻は運転免許証が入った財布をポケットに収納し、万一の時に個人を特定しやすいようにしたという。二人は、「ホノルル行きの別の便を待っている時もまだ動揺していました」と述べた。
地上の目撃者も爆発音を確認している。
ブルームフィールドの住民、タイラー・タル氏はAP通信に、「飛行機が異常に低く飛んでいることに気づき、携帯電話を取り出した時に爆発音を聞いた」と述べた。
タイラー・タル氏:
「私も家族も爆発に気づきました。その後、煙といくつかの破片が飛行機から落ちるところも見えました」
機内から右エンジンの様子を撮影した動画もツイッターで共有されている。
ブルームフィールドのカービー・クレメンツ氏と妻は、自宅内で異音に気づいた。数秒後、夫妻は巨大な破片が自宅横に停めていたトラックに直撃する瞬間を目撃したという。
カービー・クレメンツ氏:
「落ちてくる地点があと10フィートずれていたら、それは自宅を直撃したでしょう。もしトラックに乗っていたら、私は死んでいたでしょう」
クレメンツ氏の自宅横に落ちたパーツは巨大なエンジンのカバー(直径約4.5m)だった。
国家安全運輸委員会はトラブルの原因を調査中、落下物も警察の管理下に置かれた。
航空機の専門家はAP通信の取材に対し、「エンジン内の巨大な回転ディスクが何らかの故障に見舞われ、損傷を封じ込めるように設計された装甲ケーシングを破ったと思われる」と述べた。