▽フーシ派はコメントを出しておらず、死傷者の情報もない。
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イスラエル国防軍(IDF)が6日、イエメンのサヌア国際空港とその他民間施設を空爆した。
イエメンの親イラン武装組織フーシ派は4日、イスラエル・テルアビブに向けてミサイルを発射。ベングリオン国際空港近くに着弾し、少なくとも8人が負傷した。
IDFは翌日、イエメンの港湾都市ホデイダを空爆した。
IDFは6日の声明で、「サヌアの空港はフーシ派が武器や工作員の移送に使用しており、テロに利用されている」と述べた。
またIDFは「この空爆により、空港は利用不可能になった」と主張した。
さらに、「フーシ派がトンネルや軍事インフラの建設に使用している発電所やコンクリート工場も標的にした」と明らかにした。
AP通信はIDF当局者の話しとして、「フーシ派がテロ攻撃に利用している民政インフラを狙い撃ちした」と伝えている。
フーシ派はコメントを出しておらず、死傷者の情報もない。
IDFはアラビア語で声明を出し、「空爆に先立ち、サヌア空港の周辺地域に避難勧告を出した」と述べた。
トランプ(Donald Trump)米大統領は6日、フーシ派への空爆を停止すると発表。ホワイトハウスの記者団に対し、「フーシ派は紅海を航行する船舶への攻撃をやめることで合意した」と語った。
フーシ派はイスラエル軍がパレスチナ・ガザ地区への攻撃を再開したことを受け、紅海やアラビア海、アデン湾などを通過するイスラエル船舶への攻撃を再開すると主張。トランプ氏はこれを受け、フーシ派に対する軍事作戦を開始した。
米中央軍(CENTCOM)は3月15日にフーシ派への攻撃を開始して以来、首都サヌアやホデイダなどを1000回以上空爆。フーシ派はこれまでに300人近くが死亡したと報告している。
4月18日の空爆では少なくとも74人が死亡、171人が負傷したとされる。
フーシ派は23年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル領内だけでなく、紅海やアデン湾の船舶を100回以上攻撃した。
この間、フーシ派は2隻の船舶を沈没させ、1隻をシージャックし、少なくとも4人の船員を殺害した。この攻撃は世界の海運を混乱させ、多くの企業がアフリカ南部喜望峰を周回する、より長く、より費用がかかる航路への変更を余儀なくされた。