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▽国軍は3月、数カ月に渡る激しい戦闘の末、準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」からハルツームの大部分を奪還した。
スーダン、軍事政権を率いるブルハン将軍(Getty Images)

アフリカ北東部・スーダンの軍事政権を率いるブルハン(Abdel-Fattah Burhan)将軍が4月30日、外交官のアリ(Dafallah Al-Haj Ali)氏を首相代行に任命した。

首都ハルツームに拠点を置く暫定評議会は声明で、「ブルハン大統領はアリ氏を首相代行に任命する案を承認した」と述べている。

国軍は3月、数カ月に渡る激しい戦闘の末、準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」からハルツームの大部分を奪還した。

軍政とRSFは23年4月からハルツームなどの支配権を争っている。

この内戦は世界最悪の人道危機に発展。人口の半数以上にあたる約2500万人が飢餓に直面し、数万人が死亡、1400万人以上が避難を余儀なくされ、うち約500万人が周辺国に逃れたと推定されている。

激戦が続くダルフール地方では複数の地域で餓死者が出ているという情報もある。被害の全容は明らかになっておらず、調査が進む目途も立っていない。

国連は23年4月~24年6月の間にハルツームだけで2万6000人以上が死亡。さらに数千人が病気や栄養失調などで死亡したと推定している。

正確な死傷者は明らかになっていないが、昨年公表されたデータによると、開戦から14か月間でハルツームだけで6万1000人が死亡した可能性がある。

RSFは北ダルフール州エルファーシルへの攻撃を本格化させている。

軍関係者によると、内閣の規則における民間人やRSFとの提携に関する文言はすべて削除され、その権限は軍にのみ与えられ、軍が首相を任命し、首相が閣僚を選ぶという。

RSFのダガロ(Mohammed Hamdan Dagalo)司令官も暫定内閣を立ち上げている。

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