スポンサーリンク
▽この事件はマリおよびブルキナファソの国境に近い集落で25日に発生。軍事政権は襲撃者を「テロリスト」と呼んだが、どのグループかは明言しなかった。
アフリカ西部・ニジェール、陸軍の兵士(Getty Images/AFP通信)

アフリカ西部・ニジェール国境地帯で正体不明の武装勢力が陸軍部隊に待ち伏せ攻撃を仕掛け、兵士12人を殺害した事件について、一緒に行動していたインド人5人が誘拐されたことが明らかになった。ロイター通信が4月30日に報じた。

この事件はマリおよびブルキナファソの国境に近い集落で25日に発生。軍事政権は襲撃者を「テロリスト」と呼んだが、どのグループかは明言しなかった。

ロイターは治安筋の話しとして、「ダム建設工事を主導する企業に勤めているインド人5人がこの襲撃に巻き込まれ、誘拐された」と報じた。

インド東部ジャルカンド州政府は30日の声明で、「5人は同州在住で、ニジェール南西部のティラベリ州でダム工事に従事していた」と明らかにした。

また同州政府は「在ニジェール・インド大使館が政府に5人の救出を依頼した」と述べた。

軍政は襲撃事件の詳細を明らかにしておらず、犯行声明を出した組織も確認されていない。

ニジェールは23年7月のクーデターでバズム(Mohamed Bazoum)大統領を追放して以来、西側諸国と距離を置いている。

軍政は旧宗主国フランスに部隊撤退を命じ、24年5月には米国との軍事協定を打ち切ると一方的に発表。米軍は24年9月に撤退を終えた。

それ以来、軍政は国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系組織への対応に苦慮してきた。

ニジェール、マリ、ブルキナの軍事政権はサヘル諸国連合(AES)を形成してロシアに接近。マリ軍政はロシアの民間軍事会社ワグネルと契約を結び、一般市民を巻き込みながら過激派を掃討している。

ニジェールでは先月、ISISに忠誠を誓う大サハラのイスラム国(ISGS)が集落を襲撃。住民44人を殺害した。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク