▽ボルソナロ氏は2018年の大統領選で腹部を刺されて以来、腸閉塞などに悩まされてきた。
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ブラジル・首都ブラジリアの病院に入院しているボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領の健康状態が悪化している。主治医が24日、明らかにした。
ボルソナロ氏は2週間前、北部リオグランデドノルテ州の選挙集会中に腹痛を訴え、ヘリコプターで病院に緊急搬送された。
ボルソナロ氏は2018年の大統領選で腹部を刺されて以来、腸閉塞などに悩まされてきた。
ボルソナロ氏は12日夜に自宅のあるブラジリアの病院に移動、13日に腹部を刺されて以来6回目となる手術を受けた。
ボルソナロ氏の医療チームは声明で、「前大統領は体力の低下や血圧の上昇などに悩まされ、肝臓の検査結果も悪化している」と述べた。
また医療チームは「24日に追加の画像検査を受ける」とした。
ボルソナロ氏は襲撃事件以来入退院を繰り返し、2019~22年の大統領在任中にも手術を受けている。
主治医は最新の手術について、「刺されて以来 、最も複雑で、長期の療養が必要になる」と述べていた。
退院予定日は未定。ボルソナロは引き続き点滴、理学療法と血栓症の予防措置を受けるとのこと。
ボルソナロ氏は自身の刑事裁判と2023年の議会暴動で逮捕された支持者への恩赦を推進するため、各地で選挙集会を開いている。
検察庁は2月、2022大統領選の結果を覆すためにクーデターを企てたとしてボルソナロ氏や元海軍司令官など、計34人を起訴。最高裁は先月末、ボルソナロ氏を被告人と認定し、公判の開始を決定した。
最高裁の職員は23日、ボルソナロ氏の病室を訪れ、裁判が始まったことを正式に通知。弁護団は5日以内に必要書類を提出する必要がある。