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▽イランと米国は今月初め、欧米列強が核兵器開発を目指しているとするイランの核開発計画に制限を設けることを目的とした交渉を開始した。
中国、首都北京、中国とイランの国旗(Getty Images)

イランアラグチ(Abbas Araghchi)外相が26日にオマーンで予定されている米国との第3回核協議に先立ち、22日に中国を訪問する予定である。イラン外務省が21日、明らかにした。

アラグチ氏は先週ロシアを訪問した際、国営テレビの取材に対し、「イランは核問題に関して、常に友人であるロシアや中国と緊密に協議している」と述べていた。

イラン外務省の報道官は声明で、「アラグチ外相は米国との間接交渉の進展について中国と協議する」と述べた。

また報道官は「中国はこのプロセスにおいて建設的な役割を果たすことができる」と付け加えた。

イランと米国は今月初め、欧米列強が核兵器開発を目指しているとするイランの核開発計画に制限を設けることを目的とした交渉を開始した。

第1次トランプ政権は2018年、イラン核合意から一方的に離脱し、イランに厳しい経済制裁を科した。

イラン核合意は3.67%以上のウラン濃縮を禁止している。イランは24年末の時点で60%の高濃縮ウランを200キログラム近く保有している。

<ウラン(U-235)の濃縮度>
▽0.7%:標準
▽2~5%:原子炉燃料(軽水炉用)
▽3.67%以下:イラン核合意の規定値
▽20%以上:高濃縮ウラン
▽90%以上:核兵器用

イランは長い間、核兵器開発を否定してきた。しかし、イランはウラン濃縮を加速させ、兵器級とされる90%に近い60%の濃縮を続けている。

トランプ氏は1期目を通じて実践してきたイランに対する厳しい経済制裁を再開する大統領令に署名。イランの主要収入源である石油産業を標的とする制裁措置が発動した。

米国はイランに核開発の放棄を迫っている。イランは平和利用であることを理由にこれを拒否し、米国に制裁を解除するよう求めてきた。

トランプ(Donald Trump)大統領は1月の就任以来、イランへの圧力を強めている。先週にはイラン産原油の輸入に関与したとして、中国を拠点とする民間製油所を制裁リストに追加した。

トランプ氏は最初の任期中、厳しい制裁を科し、イランの石油輸出をほぼゼロに追いやった。イランはバイデン政権下で制裁逃れに成功、輸出量は増加した。トランプ氏はこれを再びゼロにするつもりでいる。

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