▽ロシア国防省は21日、自軍はイースター停戦を厳格に遵守したと主張し、ウクライナが停戦を無視して攻撃を続けたと非難した。
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ウクライナ南部へルソン州当局は21日、ロシア軍によるイースター停戦期間中の攻撃で3人が死亡、3人が負傷したと明らかにした。
ロシアのプーチン(Vladimir Putin)大統領は19日、イースター(復活祭)に合わせてウクライナでの一時的な停戦を一方的に宣言。モスクワ時間19日午後6時から21日午前0時までの30時間、軍事行動を停止するよう全軍に命じた。
しかし、ウクライナ政府はロシア軍がイースター停戦中、6回の攻撃作戦の試み、1404回の砲兵による攻撃、多連装ロケットランチャーと迫撃砲、3316回のドローン攻撃など、約4900回の停戦違反を確認したと非難した。
へルソン州のウクライナ当局はSNSへの投稿で、「ロシア軍は停戦を無視して市街地を攻撃し、3人が死亡、3人が負傷し、病院に搬送された」と述べた。
ゼレンスキー(Volodymyr Zelenskyy)大統領はイースター停戦を確立し、その期間を30日間延長するよう繰り返し提案していた。
ウクライナ空軍は21日、ロシアがドローン96機、ミサイル3発を発射し、東部ハルキウやドニエプロペトロフスク、中部チェルカスイ各州に被害が出たと報告。ドローン96機のうち42機を撃墜、47機を電子戦で無力化した。
ロシア国防省は21日、自軍はイースター停戦を厳格に遵守したと主張し、ウクライナが停戦を無視して攻撃を続けたと非難した。
ロシア大統領府のペスコフ(Dmitry Peskov)報道官は21日、ウクライナのNATO加盟を否定するトランプ米政権の姿勢に満足していると表明するも、トランプ(Donald Trump)大統領が「ロシアとウクライナが今週、停戦で合意することを望む」と述べたことについてはコメントを控えた。
トランプ氏は18日、ロシアとウクライナの和平合意が成立する明確な兆候が早期に見られなければ、仲介から撤退する意向を示していた。