▽RSFとその同盟民兵は20日に攻撃を開始し、エルファーシル郊外の地区で国軍との激しい銃撃戦が繰り広げられている。
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アフリカ北東部・スーダンの準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」が北ダルフール州エルファーシルを攻撃し、30人以上が死亡した。地元当局が21日、明らかにした。
それによると、RSFとその同盟民兵は20日に攻撃を開始し、エルファーシル郊外の地区で国軍との激しい銃撃戦が繰り広げられているという。
RSFと軍事政権はコメントを出していない。
軍政とRSFは23年4月から首都ハルツームなどの支配権を争っている。
この内戦は世界最悪の人道危機に発展。人口の半数以上にあたる約2500万人が飢餓に直面し、数万人が死亡、1400万人以上が避難を余儀なくされ、うち約500万人が周辺国に逃れたと推定されている。
激戦が続くダルフール地方では複数の地域で餓死者が出ているという情報もある。被害の全容は明らかになっておらず、調査が進む目途も立っていない。
国連は23年4月~24年6月の間にハルツームだけで2万6000人以上が死亡。さらに数千人が病気や栄養失調などで死亡したと推定している。
正確な死傷者は明らかになっていないが、昨年公表されたデータによると、開戦から14か月間でハルツームだけで6万1000人が死亡した可能性がある。
RSFはダルフールの大部分を掌握。エルファーシルで国軍とその同盟組織を包囲し、激戦を繰り広げている。
RSFは1年ほど前からエルファーシル奪取を試みてきた。それ以来、RSFは同市とその近郊にある複数の難民キャンプを何度も攻撃している。
先週にはRSFとその同盟民兵がエルファーシルと2つの難民キャンプなどを襲撃。国連によると、2日間の戦闘で400人以上が死亡したという。