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▽メキシコとエクアドルは国交を断絶している。
メキシコのシェインバウム大統領(左)とエクアドルのノボア大統領(AP通信)

メキシコ外務省は20日、南米エクアドルのノボア(Daniel Noboa)大統領を暗殺する計画にメキシコの殺し屋が関与しているという告発について、関与を否定した。

同省は声明で、「我が国は他国の情勢に一切関与しないという不干渉の原則に基づき、今後もこれを継続する」とした。

エクアドル政府は19日、ノボア氏を暗殺する計画が確認されたとして、警戒態勢を最高レベルに引き上げたと発表した。

大統領府はX(旧ツイッター)への投稿で、「情報機関が暗殺、テロ攻撃、その他暴力的な抗議デモの計画を確認したため、警戒態勢を最高レベルに引き上げた」と明らかにした。

政府は別の声明で、「その脅威を無力化するために安全対策を講じた」と述べたが、詳細は明らかにしなかった。

エクアドルでは13日に大統領選決選投票が行われ、ノボア氏の勝利が確定。左派のゴンザレス(Luisa Gonzalez)氏に100万票以上の差をつけた。

エクアドル大統領府は情報機関の報告書に言及し、「13日の選挙で敗れた陣営を支援するため、メキシコや他の国から殺し屋が派遣されている」と述べた。

SNSではこの報告書とされるものが拡散し、騒ぎになっている。

この報告書とされるものは暗殺者がメキシコや他国からエクアドルに入り、テロ攻撃と暴力的なデモで国を不安定化させ、ノボア氏の暗殺を企てていると主張している。

エクアドル大統領は「このテロに選挙で敗れた陣営と結託した犯罪組織が関与している」と主張しているが、組織名には言及していない。

地元メディアによると、政府は軍、国家警察、情報機関にあらゆる脅威を察知し、無力化するよう命じたという。

この報告書とされるものは国内の政治情勢が緊張する中、拡散した。

ノボア氏は4月13日の決選投票でゴンザレス氏を破ったが、ゴンザレス氏は敗北を認めず、不正があったと主張している。選挙管理委員会、米国、米州機構、EU、その他中南米諸国がゴンザレス氏の主張を否定している。

ゴンザレス氏を支持するメキシコのシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領はノボア氏の勝利を認めていない。

ノボア氏暗殺疑惑が表面化した後、メキシコ外務省はいかなる関与も否定した。

ノボア氏は5月24日の就任式で宣誓する予定だ。

メキシコとエクアドルは国交を断絶している。

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