▽政府とFARC-EP間の停戦協定は今週初めに期限切れとなった。延長が期待されていたが、間に合わなかった。
」の戦闘員(Getty-Images/AFP通信)-scaled.jpg)
南米コロンビアのペトロ(Gustavo Petro)大統領がコロンビア革命軍(FARC)から分離した左翼ゲリラ「FARC-EP」に対する軍事攻撃を一時停止した。
FARC-EPは2016年に中央政府と和平協定を結んだFARCの分離組織。この協定に反対する勢力が結成した。
政府とFARC-EP間の停戦協定は今週初めに期限切れとなった。延長が期待されていたが、間に合わなかった。
ペトロ氏は17日、FARC-EPへの攻撃を再開するよう軍当局に命じていた。
地元メディアによると、この攻撃停止命令はFARC-EPが活動するエリアの安全を確保するために下されたという。
停戦は2023年12月から有効で、何度か延長されていた。現在、双方は72時間以内に、協定に基づき、それぞれの安全確保と保護措置を講じることができる場所に移動しなければならない。
FARC-EPはFARCの元現地指揮官が率い、戦闘員数は約1500人と推定されている。FARCの戦闘員1万3000人以上が2016年の和平協定で武器を置いた。
大統領府の報道官は20日、SNSへの投稿で、「FARC-EPとの停戦終了は和平交渉の終了を意味するものではなく、ペトロ大統領は全ての武装勢力との和平を実現することにコミットしている」と述べた。
コロンビア内戦の犠牲者は45万人以上と推定されており、その大半が1985年~2018年の戦闘で死亡したとされる。
ペトロ氏は2022年の就任以来、ゲリラとの和平交渉を推進してきたが、ほとんど進展を見せていない。