▽事件は17日に発生。遊牧民とみられる男たちが集落に押し入り、住民を殺害、家畜を略奪し、複数の家屋に火を放った。
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ナイジェリア中部ベヌエ州で正体不明の武装集団が郊外の集落を襲撃した事件について、地元当局は19日、これまでに56人の死亡を確認したと明らかにした。
事件は17日に発生。遊牧民とみられる男たちが集落に押し入り、住民を殺害、家畜を略奪し、複数の家屋に火を放った。
警察は犠牲者を17人と報告している。
ナイジェリアの北中部では西アフリカ最大のイスラム過激派ボコ・ハラムを含む多くの武装勢力が活動している。
ベヌエ州では15日にも武装集団が集落を襲撃し11人が死亡。隣のプラトー州で14日、イスラム過激派とみられる武装兵が50人以上を処刑した。
地元メディアによると、17日の事件現場とその周辺で新たに39人の遺体が見つかったという。身元、性別、年齢、死因は不明。
犯行声明を出した組織は確認されていない。この事件を含む最近の襲撃事件で逮捕者が出たかどうかも不明である。
政府とボコ・ハラムは戦争状態にあり、10数年にわたる戦いで3万5000人以上が死亡、260万人以上が住居を失ったと推定されている。
ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、その影響力は拡大し続け、隣国のカメルーン、ニジェール、チャドでも猛威を振るっている。