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▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は19日午後の時点で5万1173人、負傷者は11万6779人となっている。
2025年4月19日/パレスチナ自治区、ガザ地区南部、イスラエル軍の空爆(AP通信)

イスラエル軍が18日、パレスチナ・ガザ地区北部などを空爆し、過去24時間で少なくとも52人が死亡、100人以上が負傷し、大勢が行方不明になっている。保健当局が明らかにした。

それによると、北部ジャバリアやガザ市の北部などで大きな爆発が確認されたという。

カタールの衛星テレビ局アルジャジーラはガザ当局者の話しとして、「避難所として利用されていた3棟の建物が全壊した」と伝えている。

イスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は19日、イスラム組織ハマスがイスラエル側の一時停戦案を拒否したとして、ガザ国境封鎖とハマスへの攻撃を継続すると表明した。

それによると、ハマスはイスラエルに対し、捕虜解放と引き換えに恒久的な停戦を要求したという。

イスラエルは7週間前にガザ国境を封鎖。それ以来、物資の搬入は完全に滞っている。

この結果、地区内のパン屋は全て閉鎖。負傷者の治療に必要な医薬品の大半が枯渇する事態となっている。国連は「未曽有の大飢饉」が迫っているとして、イスラエルに封鎖を解除するよう呼びかけてきた。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は19日午後の時点で5万1173人、負傷者は11万6779人となっている。

イスラエル軍が3月18日に空爆を再開して以来、1800人以上のパレスチナ人が殺害され、50万人近くが強制退去を余儀なくされた。

多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万~1万4000人と推定されている。

イスラエル軍は19日、ガザ北部で地上任務に参加していた35歳の兵士が死亡、5人が負傷したという。

イスラエル軍は声明で、ハマスが待ち伏せ攻撃を仕掛けてきたと明らかにした。それによると、負傷した5人のうち3人は重傷だという。

イスラエル中部マゾールでは19日、ネタニヤフ氏の訪問に抗議する集会が開かれ、数千人が参加。その一部が暴徒化し、警察と衝突した。

SNSで共有された動画にはデモ隊がネタニヤフ政権に抗議する看板やのぼりを掲げて行進する様子が映っていた。

イスラエルは最新の間接協議で取引条件の変更を求め、▽パレスチナ人捕虜と引き換えにガザで拘束されている生存者のうち11人を解放すること▽停戦延長をハマスに要求している。

またイスラエルは▽ハマスの武装解除▽指導者たちをガザから追放▽ガザの支配権をイスラエル軍に引き渡すことを望んでいる。

これに対し、ハマスはイスラエルに戦争の即時終結を求め、イスラエル軍がガザに対する攻撃を再開することを可能にする部分的な停戦は受け入れられないと主張している。

またハマスはエジプトが主導するガザ再建計画で提案されているように、ガザの支配権をパレスチナ自治政府に譲る用意があるとしているが、イスラエルによるパレスチナ領土の占領が続く限り、武装解除には応じないとしている。

ガザには59人の捕虜が残っており、そのうち24人はまだ生きているとみられる。

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