▽コジレワさんは無罪を主張し、自分に対する批判を「ロシア政府主導の偽旗作戦」と呼んだ。
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ロシア・サンクトペテルブルクの裁判所が18日、ウクライナ戦争に抗議した19歳の女性活動家に禁固2年8カ月の実刑判決を言い渡した。
現地メディアによると、コジレワ(Darya Kozyreva)さんはウクライナの詩を書いたポスターを広場に貼ったり、ラジオ・フリー・ヨーロッパ/ラジオ・リバティーのインタビューに答えたりして、ロシア軍の信用を傷つける行為を繰り返した罪に問われていた。
コジレワさんは無罪を主張し、自分に対する批判を「ロシア政府主導の偽旗作戦」と呼んだ。
22年にノーベル平和賞を受賞したロシアの人権団体「メモリアル」によると、コジレワさんは反戦を訴えたことで投獄された234人目の活動家だという。
22年12月、当時17歳のコジレワさんは「人殺し、お前が爆撃したんだ」などと書いたポスターをサンクトペテルブルク市内に設置したとして逮捕された。
コジレワさんは24年初頭、ウクライナに関するネット投稿で3万ルーブルの罰金を科された後、サンクトペテルブルク国立大学の医学部から追放された。
それから1カ月後、コジレワさん侵攻開始から2年に先立ち、現代ウクライナ文学の父タラス・シェフチェンコ(Taras Shevchenko)の詩が書かれた紙をサンクトペテルブルクの公園に貼り付けたとして逮捕された。
コジレワさんは今年2月に自宅軟禁下に置かれるまで、ほぼ1年間公判前勾留された。