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▽エクアドルでは13日に大統領選決選投票が行われ、ノボア氏の勝利が確定。左派のゴンザレス氏に100万票以上の差をつけた。
エクアドルのノボア大統領(左)と左派のゴンザレス氏(AP通信)

エクアドル政府は19日、ノボア(Daniel Noboa)大統領を暗殺する計画が確認されたとして、ノボア氏の警備を最高レベルに引き上げたと発表した。

大統領府はX(旧ツイッター)への投稿で、「情報機関が暗殺、テロ攻撃、その他暴力的な抗議デモの計画を確認したため、警戒態勢を最高レベルに引き上げた」と明らかにした。

政府は別の声明で、「その脅威を無力化するために安全対策を講じた」と述べたが、詳細は明らかにしなかった。

エクアドルでは13日に大統領選決選投票が行われ、ノボア氏の勝利が確定。左派のゴンザレス(Luisa Gonzalez)氏に100万票以上の差をつけた。

ノボア氏は組織犯罪の取り締まりで人気を博しているが、その一方で暴力事件が急増している。

西部マナビ県では18日、正体不明の武装集団が闘鶏場を襲撃し、12人が死亡、大勢が病院に緊急搬送された。ギャング間抗争とみられる。

エクアドルでは数年前からギャング間抗争が激化。港湾都市グアヤキルでは24年1月、世界最大の麻薬組織シナロア・カルテルと同盟関係にある麻薬組織ロス・チョネロスのリーダー「マシアス(Adolfo Macías)」が刑務所から脱獄した。

ノボア氏はこの脱獄を受け、国家非常事態を宣言。陸軍と警察にマシアスを確保するよう命じたが、逮捕には至っていない。

大統領府は声明の中で、「暗殺計画の背後に犯罪組織と大統領選で敗れた陣営がいる」と主張した。

また大統領府は情報機関の報告書に言及し、「13日の選挙後、大統領選で敗れた陣営を支援するため、メキシコや他の国から殺し屋が派遣されている」と述べた。

SNSではこの報告書とされるものが拡散し、騒ぎになっている。AP通信はエクアドル軍関係者の話しとして、「情報機関が近いうちに公式声明を出す」と報じた。

ゴンザレス氏は19日、X(旧ツイッター)への投稿で、「政府は暗殺計画という偽情報を利用して野党を黙らせようとしている」と主張した。

ゴンザレス氏は選挙結果を認めていないが、米国、米州機構、EU、その他中南米諸国、そしてゴンザレス陣営の野党がノボア氏に祝意を表している。

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