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▽押収した薬物にはメキシコに拠点を置く世界最大の麻薬組織シナロア・カルテルとその宿敵であるハリスコ新世代が関与している。
米国のボンディ司法長官(Getty Images)

米国の沿岸警備隊が末端価格5億ドル(約710億円)の違法薬物を押収した。ボンディ(Pam Bondi)司法長官が明らかにした。

ボンディ氏と連邦捜査局(FBI)パテル(Kash Patel)長官は16日の記者会見で、沿岸警備隊がおよそ4万5000ポンドのコカインと3800ポンドのマリファナ(5億900万ドル相当)を押収したと発表した。

ボンディ氏によると、押収した薬物にはメキシコに拠点を置く世界最大の麻薬組織シナロア・カルテルとその宿敵であるハリスコ新世代が関与しているという。

ボンディ氏は詳細に触れず、11件の訴訟が進行中であると述べた。逮捕者が出たかは明らかにしていない。

パテル氏は記者会見で、「この摘発は麻薬カルテルへのメッセージだ」と語った。

またパテル氏はメキシコに拠点を置き、米国に麻薬を流す組織を一掃すると誓った。

沿岸警備隊の責任者は今回の摘発について、「11日間に渡って行われ、複数の部隊が関与した」と明らかにした。

米国務省は2月、シナロア・カルテルやハリスコ新生代など、中南米の8つの麻薬組織を外国テロ組織に指定した。

トランプ(Donald Trump)はメキシコとカナダのフェンタニルと不法移入対策に不満を示し、両国が必要な措置を取るまで関税を課し続けると警告している。

フェンタニルは2ミリグラム服用しただけで死に至る可能性があり、その効果はモルヒネの100倍、ヘロインの50倍といわれている。

米国では過去10年間で45万人以上が合成オピオイドの過剰摂取で死亡、数百万人が中毒になっている。その最大の要因がフェンタニルである。

米国に流入するフェンタニルの99.99%がメキシコ産である。メキシコの麻薬カルテルは中国やインドから合成オピオイドの前駆体化学物質を輸入。国内で加工し、米国などに密輸してきた。

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