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▽ホワイトハウスは19日の声明で「政府は移民の取り締まりを継続する」としたが、最高裁の決定には言及しなかった。
米ワシントンDCの最高裁判所(ロイター通信)

最高裁判所が19日、ベネズエラ移民グループの強制送還を一時的に停止する命令を出した。

移民の弁護団は最高裁に介入を求め、「大勢のベネズエラ移民が正規の司法審査を受けずに強制送還される可能性がある」と訴えていた。

トランプ政権は先月中旬、1798年に制定され、第2次世界大戦中に日系人の強制収容で使われたことで知られる敵性外国人法に基づき、ベネズエラの麻薬組織「トレンデアラグア」の構成員約250人をエルサルバドルの刑務所に送った。

先月末にはエルサルバドルのギャング「マラ・サルバトルチャ(通称MS-13)」のメンバーとされる17人もエルサルバドルに強制送還した。

政府は送還した移民をギャングのメンバーと呼んでいるが、一部の親族はそれを否定している。

3月以来、エルサルバドルは米国から300人近くのベネズエラ人移民を受け入れている。

ホワイトハウスは19日の声明で「政府は移民の取り締まりを継続する」としたが、最高裁の決定には言及しなかった。

最高裁は判決文の中でこう強調した。「政府は最高裁から命令が出るまで、被拘禁者の1人も米国から送還しないよう関係当局に指示する必要がある」

最高裁の保守派判事2人は声明でこの決定に反対した。

何人のベネズエラ移民が強制送還に直面しているのか、移民がどこに送られるかは明らかになっていない。

最高裁は今月、政府による敵性外国人法を活用したベネズエラ犯罪者の強制送還を差し止めた下級審の仮処分について、無効とする判断を示していた。

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