▽イラン、パキスタン、アフガニスタンにまたがるバルチスタン地方は20年以上にわたって独立を求める民族主義者による反乱に直面してきた。
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パキスタン政府は14日、イラン南東部でパキスタン人8人が殺害された事件について、イラン政府に全面的な協力を求めた。
パキスタン外務省は声明で、事件は12日にパキスタンとイランの国境から230キロほど離れたシスタンバルチスタン州で発生したと述べ、徹底的な捜査を求めた。
パキスタンの駐イラン大使はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「殺害された8人は出稼ぎ労働者である」と明らかにした。
犯行声明を出した組織は確認されていないが、パキスタン南西部バルチスタン州に拠点を置く反政府勢力「バルチスタン解放軍(BLA)」に疑惑の目が向けられている。
イラン、パキスタン、アフガニスタンにまたがるバルチスタン地方は20年以上にわたって独立を求める民族主義者による反乱に直面してきた。
BLAは3カ国で治安部隊や民間人を標的にしている。
イラン外務省は14日、この事件を非難し、パキスタン国民と政府に哀悼の意を表した。
また同省は「この事件の実行犯と首謀者を特定し、正義を追求する」と述べた。