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トランプ政権は先週末、1798年に制定され、第2次世界大戦中に日系人の強制収容で使われたことで知られる敵性外国人法に基づき、ベネズエラの麻薬組織トレンデアラグアの構成員約250人をエルサルバドルの警備厳重な刑務所に送った。
2025年3月16日/エルサルバドル、中部テコルカの刑務所(Getty Images/AFP通信)

南米ベネズエラのカベロ(Diosdado Cabello)内相は21日、トランプ米政権がエルサルバドルの刑務所に送還したベネズエラ人について、その中に麻薬組織トレンデアラグアのメンバーは1人もいないと主張した。

カベロ氏はポッドキャストで、「強制送還された人々の名前を米国のメディアと複数の情報源から入手した」と語った。

トランプ政権は先週末、1798年に制定され、第2次世界大戦中に日系人の強制収容で使われたことで知られる敵性外国人法に基づき、トレンデアラグアの構成員約250人をエルサルバドルの警備厳重な刑務所に送った。

トレンデアラグアはベネズエラ北部アラグア州の刑務所で創設されたギャング。ベネズエラ当局は23年、この組織を解体したと発表したが、幹部の行方は分かっていない。

国務省は先月、トレンデアラグアを含む中南米の8つの麻薬カルテルを「外国テロ組織」に指定した。

ワシントンDC連邦裁判所は15日にこの発動を14日間差し止めたが、政府は送還便が既に領空外に出ていたため、エルサルバドルに向かわせたと主張している。約250人のうち137人が敵性外国人法に基づき送還された。

カベラ氏によると、トレンデアラグアは23年に事実上消滅しており、そのメンバーは地球上に1人も存在しないという。

カベロ氏はポッドキャストの中で、「米政府はウソをついている」と主張。「それは大嘘であり、我々はそれを証明する手段を持っている」と述べた。

ワシントンDC連邦裁判所はトランプ政権が裁判所命令を無視してエルサルバドルへの送還を強行したかどうかを調べている。政府は3月25日までに司法省の質問に答える必要がある。

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