▽停電は現地時間12時40分頃に発生。送電網のトラブルにより、基幹変電所が停止し、60万世帯以上が低電に見舞われた。
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アルゼンチン・ブエノスアイレスの一部地域で停電が発生し、数十万人が影響を受けた。現地メディアが5日に報じた。
それによると、停電は現地時間12時40分頃に発生。送電網のトラブルにより、基幹変電所が停止し、60万世帯以上が低電に見舞われた。
市中心部と南部では信号が止まり、地下鉄も立ち往生した。ブエノスアイレスでは4日にも停電が発生し、5日早朝に復旧したばかりであった。
ブエノスアイレスとその近郊を管轄する電力会社EDESURは声明で、「猛暑の影響で市内の電力需要が増加し、供給量を上回ったため、停電が発生した」と述べた。
ブエノスアイレスの湿度を考慮した暑さ指数は42度まで上昇していた。
送電網のトラブル後、基幹変電所が止まり、他の変電所に波及。給電所が復旧を試みたが、失敗した。
ブエノスアイレス市当局によると、停電の影響で地下鉄は全線運休、中心部と南部で大渋滞が発生し、数百人の交通警官が出動する事態となった。
数時間後には2線路を除く、全ての路線が運行を再開した。
警察によると、数人がエレベーターに閉じ込められたものの、無事救助されたという。
アルゼンチンでこのような停電は珍しくなく、夏の最盛期など、電力需要がピークに達する時期に発生する。
以前の左派政権下では電力料金が事実上凍結されていたため、電力設備への投資が不足していた。