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▽チュニジアのリン鉱石生産量は現在年間300万トン未満。2010年は約820万トンであった。
アフリカ北部・チュニジア、リン鉱石を処理する施設(ロイター通信)

アフリカ北部・チュニジア政府は5日、2030年までにリン鉱石の生産量を現在の約5倍、1400万トンに引き上げることを目指すと発表した。

チュニジアはかつて、肥料の原料となるリン鉱物の主要生産国であったが、2011年のジャスミン革命後に生産量が激減した。

革命以来、リン鉱石の生産量は局地的な抗議デモやストライキによって減少。数十億ドルの損失が発生している。

チュニジアのリン鉱石生産量は現在年間300万トン未満。2010年は約820万トンであった。

チュニジアは深刻な財政危機に見舞われており、肥料価格の高騰に乗じて、リン鉱石輸出国としての地位を取り戻そうとしている。

政府与党は閣議後の声明で、「2025年から2030年の間にリン鉱石の生産と輸送を発展させるプログラムを閣議決定した」と明らかにした。

また政府はリン鉱石について、「国を支える貴重な資源であり、国民のために生産量を向上させる必要がある」と強調した。

リン鉱石の主要輸出国トップ3は中国、米国、モロッコ。チュニジアの生産量が1400万トンになった場合、世界の上位5カ国に入ることになる。

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