▽シリアでアサド政権が崩壊し、イランの影響力が弱まる一方、トルコは影響力を強め、緊張が高まっている。
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トルコのフィダン(Hakan Fidan)外相が駐イラン大使を召喚し、紛争や緊張につながりかねない不適切な発言や非現実的な分析を避けるよう強調した。当局が4日、明らかにした。
イラン外務省は前日、首席補佐官が駐トルコ大使を召喚し、政府高官による不適切な発言を避けるよう求めていた。
それによると、首席補佐官はパレスチナ問題とシリア暫定政権に言及し、「イスラム諸国は連携してイスラエルによる犯罪と侵略を止めることに力を注ぐべきだ」と大使に伝えたという。
トルコ外務省はこれを受け、駐イラン大使を召喚した。
同省によると、フィダン氏は大使に対し、「外交問題を国内の政治目的に利用すべきではなく、言いたいことがあれば高官から高官に直接要請すべき」と伝えたという。
フィダン氏は先週、カタールの衛星テレビ局アルジャジーラのインタビューでイランの外交政策を批判。「中東地域で民兵に依存すべきでない」と述べ、政策の変更を促した。
シリアでアサド政権が崩壊し、イランの影響力が弱まる一方、トルコは影響力を強め、緊張が高まっている。
シリア暫定政権はイランが支援する民兵を脅威とみなしている。
トルコ政府はシリアのイスラム国(ISIS)残党と戦うために、シリア暫定政権、イラク、ヨルダンと連携する用意があると表明している。